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F3モナコでトップチェッカーの山越陽悠、失格裁定により優勝取り消し。フロントサスペンション部品が左右逆に取り付け

山越陽悠は、技術規則違反の発覚によりFIA F3モナコ戦スプリントレースの優勝を剥奪された。

Hiyu Yamakoshi, Van Amersfoort Racing

写真:: Dom Gibbons / Formula 1 via Getty Images

 モナコ・モンテカルロ市街地で行なわれたFIA F3ラウンド2のスプリントレース。そこでトップチェッカーを受け、勝者として暫定表彰式にも登壇した山越陽悠(VAR)は、レース後に技術規則違反が発覚し失格の裁定が下った。

 今季F3にステップアップを果たした山越は、モナコの予選で12番手に入り、予選トップ12がリバースグリッドとなるスプリントレースでポールポジションを獲得した。舞台は追い抜きが極めて難しいモナコ……山越はスタートを決めるとそこから首位を守り続け、18周を走ってトップチェッカーを受けた。無線ではチームへの感謝を述べつつ、日本のF1中継屈指の名実況として語り継がれる1992年モナコGPの「ここはモナコ・モンテカルロ、絶対に抜けない」というフレーズを日本語で口にしたことでも話題となった。

 しかしながら、レース後の車両検査によって、山越の乗るVARの14号車がF3の技術規則に違反していることが判明した。

 違反内容は、フロントサスペンションを構成するプッシュロッドが左右逆に取り付けられていたこと。部品の改造などはなかったことが確認されているが、部品が誤った側に取り付けられていることが問題とされた。

 チームへの聞き取りも行なわれた結果、山越はスプリントレースから失格に。優勝は、DAMSのジェラード・シエとなった。その他日本勢は中村仁(ハイテック)が8番手、リー海夏澄(ARTグランプリ)が10番手でチェッカーを受けていたが、それぞれ7位、9位に繰り上がった。

 スチュワードの裁定文ではこう説明されている。

写真: Andy Hone / LAT Images via Getty Images

「スチュワードはドライバーおよびチーム代表者、ならびにFIA F3のテクニカルデリゲートを召喚し、事情聴取を行なった」

「聴取の中でチーム代表は、14号車のフロント・プッシュロッドLH - CPL(部品番号:F32506D001)が車両の右側に取り付けられ、フロント・プッシュロッドRH - CPL(部品番号:F32506D002)が車両の左側に取り付けられていたことが事実であると認めた。その一方でチーム側は、これらの事実がFIA F3技術規則違反に該当するという点については否定した」

「テクニカルデリゲートのレポートでは、問題となっている部品が改造されたと主張されているわけではなく、実際に改造はされていない。争点は、それらの部品が車両の誤った側に取り付けられていたかどうかである」

「テクニカルデリゲートとチーム代表の双方は、技術規則の第1.5.3条および第17.1条の文言を参照した。第1.5.3条には『疑義を避けるため、車両の本来の設計および構造は常に維持されなければならない』とある。第17.1条の『一般原則』では、「車両全体は3種類の部品に分類される。部品はスペアパーツカタログにおいて分類される」と規定されている」

「スチュワードは、『車両の本来の設計および構造』が17.1条によって明確に示されていると判断した。すなわち、車両は部品の集合体であり、それらの部品はスペアパーツカタログにおいて特定されていることは明らかである」

 
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