サンパウロ、来季までレース開催は延期? 会場の民営化手続きに遅れ
今季の第5戦を開幕することになっていたサンパウロだが、レース開催は来季に延期になる可能性があることがわかった。








シーズン4(2017/18年)の第5戦を開催する予定だったサンパウロだが、レース会場を民営化する手続きにおいて予想以上に時間がかかっているため、ここでのレース開催はシーズン5(2018/19年)まで延期することになりそうだ。
本来サンパウロでは、来年の3月17日に初めてフォーミュラEを開催することになっていた。
しかしレース会場となるアニェンビ・パークがフォーミュラEと最初の契約を交わした後、サンパウロ市はこのエリアを民間のバイヤーへ売却するプロセスに入っていた。
市当局は、この手続きが”予想以上に長く”かかっており、2018年にサンパウロではレースを開催できないだろうということをフォーミュラE側へ伝えていた。
なお売却後にレースを開催することはまだ可能であるということが明らかになっている。
フォーミュラEは、今シーズンは11会場で14レースを開催するというスケジュールの維持を望んでおり、来週開催されるFIAモータースポーツ評議会でサンパウロの代替レースを提案するという。
フォーミュラEの広報担当者は以下のように声明を行った。
「サンパウロ市当局は、アニェンビ・パークを民営化するプロセスを行っているため、レース開催をシーズン5まで延期できないかと尋ねてきた」
「都市の中心地でのレースは常に問題を引き起こす。サンパウロ市との合意においても、予想以上に時間がかかることもあり、民営化のプロセスが完了するまで待機の交渉を行うことを決めた。なおサンパウロ側は、レース開催を来年まで延期することを検討してほしいという要望を明らかにしている」
「その間にも、我々は代わりの解決策を用意しており、来週パリで行われるFIAモータースポーツ評議会でそれを正式に提案するつもりだ」
ちなみに今シーズンのフォーミュラEには、初代チャンピオンのネルソン・ピケJr.(ジャガー)と、昨シーズンのチャンピオンであるルーカス・ディ・グラッシ(アプト・シェフラー・アウディ・スポート)というふたりのブラジル人ドライバーが参戦する。
【関連ニュース】
- HWA、ヴェンチュリのパートナーに就任。メルセデスのFE参戦に備え
- 12月2日フォーミュラEデビュー。小林可夢偉が考える”将来のFEの可能性”
- フォーミュラE初参戦の小林可夢偉「日本からのファンブーストを!」
- フォーミュラE、ヒューゴボスと”公式アパレルパートナー”契約締結
- 日産のフォーミュラE参戦発表に「非常に喜ばしい」とディ・グラッシ
この記事について
シリーズ | フォーミュラE |
執筆者 | Scott Mitchell |