テチータ、レース中のトラブル明かす「彼らの接触を知らなかった」
テチータはサンティアゴePrixのレース中にテレビやネット、モニターなどが使えなくなるトラブルが発生していたことを明かした。








テチータのチーム代表を務めるマーク・プレストンは、サンティアゴePrixの決勝レース中にトラブルが発生したため、ジャン-エリック・ベルニュとアンドレ・ロッテラーが起こしたチームメイト同士での接触に気がつかなかったと語った。
フォーミュラE第4戦サンティアゴePrixは、ポールポジションからスタートしたベルニュが背後に迫るロッテラーを抑えて優勝し、テチータはフォーミュラE史上初のワンツーフィニッシュを達成した。
ピットストップを終えた後、ロッテラーはペースの上がらないベルニュを追い上げていたが、33周目にタイヤをロックさせたことでベルニュのリヤに乗り上げてしまった。これにより彼らは危うくウォールにぶつかってしまうところだったが、なんとかクラッシュを逃れてレースを終えた。
Motorsport.tvのプログラムThe Flying Lapの中でプレストンは、サインガードで起きた技術的なトラブルにより、ベルニュとロッテラーが接触したことに気がつかなかったと説明した。
「私はガレージにいて、レース全体を見ていた」とプレストンは語った。
「こうして(映像を)巻き戻して見ると、なおさらクレイジーなレースだ」
「これほど早い段階で、レース中にこのような状態になるとは考えてもいなかった」
「残り10周のところで、我々はインターネットやテレビ、タイミングモニターなど全てを失ったんだ。だから彼らのマシンのギャップを確認することができなかった。我々自身は無線を使えていたのに、彼らにはそれができていなかった」
「レース中盤、我々は本当に何も見ることができなかった」
「この時我々がやらなければいけなかったのは、何人かのスタッフを中継を見ている他のチームのところへ派遣し、視界の端にモニターを捉えながら、チームにギャップを伝えることだった。こうして我々はボードに情報を載せ、ドライバーもそこから情報を得ることができた」
今回の優勝により、ベルニュはドライバーズランキングで首位に、テチータもチームランキング首位にそれぞれ浮上した。そして2位に入ったロッテラーも、ようやくフォーミュラE初ポイントを獲得することができた。
先月の第3戦マラケシュePrix後には同地でルーキーテストが行われ、テチータからはジェームス・ロシターとフレデリック・マコヴィッキィが参加していた。カスタマーチームであるテチータにはプレシーズンテストでの走行日が3日しか用意されていなかったため、プレストンはルーキーテストのおかげで大きな進歩を遂げることができたと話した。
「テストは極めて重要なものだった」
「我々はこのような週末を過ごすことができたのは、マラケシュでのレース後にテスト日があったからだ」
「以前よりも33%も多くのことをテストすることができた。このおかげで大きく前に進むことができたのだ」
この記事について
シリーズ | フォーミュラE |
イベント | サンティアゴePrix |
執筆者 | Scott Mitchell |