ディ・グラッシ逆転優勝。ブエミ自滅でランキング逆転:フォーミュラE第6戦ロングビーチePrix

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ディ・グラッシ逆転優勝。ブエミ自滅でランキング逆転:フォーミュラE第6戦ロングビーチePrix
2016/04/09 16:15

フォーミュラE選手権の第6戦、ロングビーチePrixが行われ、アプト・シェフラー・アウディ・スポートのルーカス・ディ・グラッシが予選2番手から優勝。クラッシュとペナルティで後退したセバスチャン・ブエミ(ルノー・e.ダムス)に代わって、ポイントランキングトップに浮上した。

優勝したルーカス・ディ・グラッシと、3位のダニエル・アプト
ルーカス・ディ・グラッシ(アプト・シェフラー・アウディ・スポート)
ルーカス・ディ・グラッシ(アプト・シェフラー・アウディ・スポート)
スタートシーン
Robin Frijns, Andretti Autosport
Antonio Felix da Costa, Team Aguri
Sébastien Buemi, Renault e.Dams in parc ferme
Sam Bird, DS Virgin Racing
Loic Duval, Dragon Racing
セバスチャン・ブエミ(ルノー・e.ダムス)
グリッドガール
ダニエル・アプト(アプト・シェフラー・アウディ・スポート)

ダ・コスタ、タイヤ内圧違反でPPタイム剥奪

 フリー走行〜予選〜決勝を1日でこなしてしまうフォーミュラE。アメリカンレーシングの聖地のひとつとも言えるここロングビーチでも、そのスケジュールは変わらない。

 まず、午前中に行われた予選では、ブエミとニコラス・プロストのルノー・e.ダムスのふたりが振るわず、上位5人で争われるスーパーポールセッション(SPS)に進出できないという波乱。結局、SPSに進出したのはサム・バード(DSヴァージン・レーシング)、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(チーム・アグリ)、ニック・ハイドフェルド(マヒンドラ)、ディ・グラッシ、ステファン・サラザン(ベンチュリ)の5人。その中でトップタイムを記録したのはダ・コスタで、チーム・アグリは初のポールポジション獲得に喜んだが、セッション終了後にダ・コスタのマシンのタイヤが最低内圧を下回っていたことが明らかになり、タイム抹消のペナルティ。一転最後尾グリッドからのスタートを余儀なくされてしまった。

 ダ・コスタに代わってポールポジション(PP)を手にしたのはバードで、優勝した第4戦ブエノスアイレスePrixに次ぐ、今季2回目となった。2番手グリッドにはディ・グラッシ。ブエミは7番グリッドから巻き返しを目指すことになった。

ブエミ焦る? 前車に追突しペナルティ

 現地時間16時からスタートした決勝レース。タイトな1コーナーながら、大きな混乱もなく各車順調にクリア。PPスタートのバードは好ペースで逃げ、ディ・グラッシになかなか隙を与えない。7番手スタートのブエミはダニエル・アプト(アプト・シェフラー・アウディ・スポート)を交わすなど、徐々に順位を上げる。最後尾スタートのダ・コスタも驚異的な追い上げを見せ、10周目には13番手まで上がってみせる。

 アプトを抜いたブエミの今度の標的は、ロビン・フラインス(アンドレッティ)。ブエミはフラインスを攻め立て、オーバーテイクを仕掛けるもなかなか抜くことができず……そして焦りが出たのか、11周目の最終コーナーで追突。ブエミはフラインスのリヤに乗り上げるような格好となり、フロントウイングを大破。フラインスもリヤウイングを壊してしまう。このダメージにより、2台にはオレンジボールフラッグが提示され、マシン交換のタイミングを前にして、早々にクルマを乗り換えざるを得なくなる。ブエミは、さらにこの事故の責任を問われ、ドライブスルーペナルティ。この時点で勝負圏は消滅し、ファステストラップ狙いのレースにシフトしていくことになる。

 ところで、12周目にはトップも入れ替わった。快調に逃げていたバードを、ディ・グラッシが攻略。ターン5でオーバーテイクに成功し、ついにトップに立つ。

バードがクラッシュでディ・グラッシに追い風

 多くのドライバーがマシン交換のためにピットインしたのは21周目。ディ・グラッシは僅差でバードを抑え、トップの座を死守する。なお、ハイドフェルドとブルーノ・セナのマヒンドラ2台は、エネルギーをセーブして最初のスティントをライバルより延長。各車がピットインした翌週にピットに入る。これが功を奏し、5番手と6番手に浮上することになった。

 マシン交換後、今度はバードがディ・グラッシを追うが、23周目のターン5でブレーキをミス。アウト側のタイヤバリヤに突き刺さってしまう。バードはなんとかコースへの復帰を果たしたものの、大きくポジションダウン。これでディ・グラッシは楽になり、2番手のサラザンとの差約4秒をキープしたままチェッカーを目指す。

 しかしレース終盤、33周目にネルソン・ピケJr.(ネクストEV TCR)がクラッシュ。マシンをコース脇に止めてしまう。またダ・コスタもこの周でピットに戻り、リタイアを喫している。なお、ピケJr.のマシンを撤去するためにセーフティカーが出動。隊列が一気に縮まる。

ディ・グラッシ、前戦失格の雪辱を果たす

 39周目からレース再開。残り3周、約3分間の超スプリントレースが幕を開ける。しかし、ディ・グラッシはサラザンを寄せ付けることなくチェッカーまで走り切った。前戦メキシコシティePrixでは、車両重量違反によりトップチェッカーを受けたにも関わらず失格となってしまったディ・グラッシ。今度はしっかりと優勝を手にすることに成功した。2位にはサラザン、3位にはアプトが入り、アプト・シェフラー・アウディ・スポートは、ダブル表彰台となった。また、ピット戦略が成功したハイドフェルドとセナは、4位と5位でフィニッシュしている。

 なお、ブエミは16位だったものの、ファステストラップを記録したためになんとか2ポイントを持ち帰っている。また、アンドレッティのシモーナ・デ・シルベストロが9位に入り、女性ドライバーとして初めて、フォーミュラEでの入賞を果たした。

 ロングビーチePrixの結果により、ディ・グラッシが獲得ポイントを101として一気にランキングトップに浮上。ブエミは僅か2ポイントを追加して100ポイントと、第6戦を終えても非常に熾烈な争いが続いている。チームポイントでもアプト・シェフラー・アウディ・スポートがルノー・e.ダムスに6ポイント差まで近づく形となっている。

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