トラブル頻発で今季唯一の無得点者に。ディ・グラッシ「信じられない」

今季のアウディ・スポート・アプト・シェフラーには信頼性の問題が多発。ルーカス・ディ・グラッシは「信じられない」と表現する。

 フォーミュラE第3シーズンの王者であるルーカス・ディ・グラッシ(アウディ・スポート・アプト・シェフラー)は、第4シーズンに入って信頼性の問題に悩まされている。

 先週土曜日に行われた第4戦サンティアゴePrixでも、ディ・グラッシはマシントラブルに見舞われ、今シーズン2回目のリタイアを喫した。これで4連続無得点。フル参戦しているドライバーの中では、唯一の無得点ドライバーという、不本意な状況となったしまった。

 アウディ・スポート・アプト・シェフラーのチーム代表を務めるアラン・マクニッシュは、現在の状況に困惑しているとmotorsport.comに対して語った。なぜならディ・グラッシのチームメイトであるダニエル・アプトには、同様の問題が発生していないからだ。

「現在の状況に混乱している。なぜなら、もう一方のガレージ(アプト)のマシンは、普通に走っているからだ」

 マクニッシュはそうレース後に語った。

「正直なところ、現時点ではその理由はわからない」

「マラケシュで抱えた問題と同じかどうかもわからないのだ」

「この結果は、ルーカスにとってはもちろん、マラケシュから今回までの間に努力を積み重ねてきた、チームの全員にとって苛立たしいことだ。解決策はあると思ったが、結局はノーポイントに終わってしまった」

 チームはディ・グラッシのマシンのうち1台のインバータを交換。これによりディ・グラッシは、サンティアゴePrixで10グリッド降格ペナルティを受けた。結局ディ・グラッシは13番グリッドからスタートしたものの、レースペースは非常に良く、一時5番手まで浮上し表彰台も狙えるかに思われた。しかし、最終的にはトラブルによりストップしてしまったのだ。

「現時点で信頼性が低いということは、ただただ信じられないことだ」

 そうディ・グラッシはmotorsport.comに対して語った。

「これほどまでに多くの問題が連続して起きるのは、本当に苛立たしいことだ。なぜなら、僕らには良いペースがあったのだから」

「マラケシュでは、勝利のために戦うことが簡単にできただろう。今回は表彰台を目指して戦っていた。香港でもそうだった。僕らにはとても良いクルマがあるんだ。でもそのマシンは、信頼性が欠如している」

「レースでまず初めに学ぶことは、勝つためにはレースを走り切らなきゃいけないということだ。でも僕らはまだレースを走り切れていない」

 テチータのジャン-エリック・ベルニュは、サンティアゴePrixで勝利したことにより獲得ポイント数を71に伸ばし、ランキング首位に浮上した。つまりディ・グラッシは、71ポイントという大きな差をつけられたこととなり、今季のタイトルは事実上不可能であると認めている。

「現時点では、今季のタイトルを獲得することを考えてはいない」

 そうディ・グラッシは語った。

「僕の心の中にあるのは、”クルマを修正しよう”ということだ。そしてレースを走り切れるクルマを手にする。そうすれば、勝利を目指して戦うことができるはずだ」

「もし今ポイントを獲得することができたとしても、次のレースでも信頼できるマシンがなければ、タイトルを争うことは不可能だ」

「今はまず、この問題を解決することが必要だ。できるだけ早くそれを解決するのは、チームやエンジニアの責任だ」

 サンティアゴePrixは、アウディ・スポート・アプト・シェフラーにとって散々なレースとなった。ディ・グラッシのリタイアのみならず、スタート直後にニック・ハイドフェルド(マヒンドラ)と接触したことにより、アプトもリタイア。チームとしてもノーポイントに終わった。

 この結果、アウディ・スポート・アプト・シェフラーの今季の獲得ポイント数はわずか12で、ドラゴン・レーシングと並ぶランキング8位となっている。ランキング首位に立ったテチータとの差は、77ポイントである。

コメント
コメントを書く
この記事について
シリーズ フォーミュラE
イベント名 サンティアゴePrix
ドライバー ルーカス ディ・グラッシ
チーム アウディ・スポーツABT
記事タイプ 速報ニュース