”ファンブーストを疑うのは時間の浪費”とシリーズCEOが信頼性を主張

フォーミュラEのCEOは、ファンブーストの信頼性を疑って批判することは”時間の無駄”だと語った。

 フォーミュラEのCEOであるアレハンドロ・アガグは、ファンブーストの信頼性を主張し、このシステムに疑いを持つという”時間の浪費”をすべきでないと述べた。

 アウディ・スポート・アプト・シェフラーのダニエル・アプトは先日、ファンブースト投票に不正があったと非難し、誰かが投票結果を操作することができるというのは”大惨事”だと語っていた。

 フォーミュラEで独自に導入されているファンブーストとは、SNS上で行われるファン投票により、上位3人のドライバーが、レース中に通常よりも多くの"電気"を使えるシステムだ。通常の決勝レースでは180kWの電気を使用できることになっているが、ファンブースト投票で上位3位までに入ったドライバーは、一定時間内でさらに100kjの電気を使用可能になり、190〜200kWの電気を使用できるようになる。

 なおファンブーストによるパワーを使用できるのは、乗り換え後の2台目のマシンで、チームが管理する一定時間内で一度だけだ。

 フォーミュラEは、第三者機関であるTelescope社と共にファンブースト投票を実施しており、彼らは徐々にセキュリティを厳しくしている。アガグはこのコンセプトを守るためにも、アプトの”小さな爆発”に反応してこう話した。

「ファンブーストの投票システムは常にモニターされており、ユーザーの照合や信頼できる投票結果を保証するために調査を行った」

「第1シーズン(2014/15年)よりファンブーストを実施しているが、システムは改善され続けている。それにチーム側の(ファンブースト投票の不正に関する)提案に基づいて、投票プロセスのセキュリティを厳重にしている」

「100万人を優に超えるファンがお気に入りのドライバーに投票しており、フォーミュラEの人気が上がるにつれてこの数字も増えるだろうと考えている」

「システムは大いに信頼できるものであり、ドライバーはファンブーストの確実性に疑問を持って、時間を無駄にすべきではない」

 アガグは、ファンブーストが”多くのファンがフォーミュラEに参加することができるという重要な要素”に基づいて成り立っていることを強調した。

 なおアプトからは謝罪の電話があり、彼には”ドライバーに”厳しい感情”をぶつけるつもりはなかったという。

 彼は先週末のサンティアゴePrixで今シーズン初めてファンブーストの獲得を逃していた。その一方でチームメイトのルーカス・ディ・グラッシとセバスチャン・ブエミ(ルノー.e.ダムス)、ホセ・マリア・ロペス(ドラゴン)がファンブーストを獲得している。昨年12月に行われた開幕戦、第2戦香港ePrixでは、ルカ・フィリッピ(NIO)とスポット参戦の小林可夢偉(アンドレッティ)が両レースでファンブーストを使用していた。

 またアガグは、以下のように述べた。

「ブエミや(ジャン-エリック)ベルニュ、ディ・グラッシ、(ネルソン)ピケJr.のように、最も多くのファンブースト投票数を獲得したドライバーは、より多くの人に名前を知ってもらえていたり、彼らが優勝やチャンピオンシップを争っていることは驚くことではない」

「たいていの場合、ファンは上位を争っているドライバーに投票しがちで、そういったドライバーに表彰台を争ってほしいと考えている」

「レース開催地の様々な国で、どのように投票が変化するのかというのもまた興味深いことだ」

「香港では、中国系チームであるNIOのドライバーのフィリッピはスターだった。同様にサンティアゴでは、南米のアルゼンチン出身のロペスがスターだった」

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シリーズ フォーミュラE
記事タイプ 速報ニュース