フォーミュラE挑戦のロッテラー「他のレーシングカーとは別物」と語る

ロッテラーは、フォーミュラEのマシンはこれまでのキャリアで慣れ親しんできたレーシングカーとは真逆にあるクルマだと感じているようだ。

 アンドレ・ロッテラーは今季、FIA世界耐久選手権(WEC)にポルシェから参戦すると共に、スーパーフォーミュラでトムスのマシンを走らせた。

 彼はこれまでにル・マン24時間レースで3勝、WECのドライバーズタイトル1回、フォーミュラ・ニッポンのタイトル1回、スーパーGTのタイトル2回という、輝かしい成績を残している。また2014年には、ケータハムのマシンでF1ベルギーGPにも出走した。

 そのロッテラーが、2017-2018のシーズン4より、フォーミュラEに参戦する。所属チームはテチータであり、ジャン-エリック・ベルニュとタッグを組む。

 このフォーミュラEマシンを走らせたロッテラーは、この新たな挑戦について次のように語った。

「全く逆の位置にあるものだ」

 そうロッテラーはmotorsport.comに対して語った。

「これまで最高のレースカーに乗って、僕は本当に甘やかされてきた。スーパーフォーミュラは、F1を含めても最もコーナリングスピードが速いマシンのひとつだ」

「LMP1-Hのマシンは1000馬力の出力を誇り、そして四輪駆動だ。この地球上で他に類を見ない速さでコーナーに飛び込んで行く」

「僕が気づいたのは、僕らはレーシングドライバーとして、絶対的なスピードのことをあまり考えなかった。LMP1よりも速いマシンに乗ることができるし、それを限界まで攻めることができる、それが今の世界だ」

「でも遅いマシンでも、クルマを限界まで攻めなければいけない。そうすればとても忙しいし、精神的には非常にチャレンジングだ」

 ロッテラーは来月、香港でのフォーミュラE初戦を迎える。このレースは、ロッテラーにとって久々の公道レースだ。これについて尋ねられたロッテラーは、次のように語った。

「どうやって自信を持つことができるか、それを見てみよう。自信を持ち、そして環境を快適に感じられるようでなければならない」

「いろんな人たちが『フォーミュラEにはパワーがない!』とかなんとか言っている。でも、公道コースでなら十分だろうと思う」

 ロッテラーはフォーミュラEマシンのテストを経験せずに、テチータと契約を交わした。そして彼が学習できるプロセスは、バレンシアでの3日間のテストと、シミュレータでの作業に限られている。なぜならテチータはルノーのカスタマーパワートレインを使っており、マニュファクチャラーと同じ15日間のプライベートテストを、許可されていないからだ。

 彼は重量やリヤに極度に荷重バランスがかかるフォーミュラEマシン、そしてモーターからの回生や全天候型のタイヤ、カーボンブレーキなど、ドライブする上ではこれまでとは「全く違うモノ」と表現している。

「タイヤは重要な要素だ。だから、小さなセットアップ変更で最善の答えを見つけたり、理解したと思ってはいけない」

 そうロッテラーは語る。

「ブレーキは温度に敏感だ。その上で、バランスは回生と共に変化する」

「バッテリーの温度が高かったり、充電の状態によっては、回生ブレーキを失ってしまう可能性がある。すると、リヤのブレーキ力は少なくなるため、それを補う必要がある。ブレーキバランスを後方に移さなければならないんだ」

「それらの変化により、ブレーキの温度と特性が変わる。しかもブレーキの品質にはバラツキがある。良いディスクとあまり良くないディスクがあり、右と左で品質が違うこともあるんだ」

By Scott Mitchell and Katy Fairman

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この記事について
シリーズ フォーミュラE
ドライバー アンドレ ロッテラー
記事タイプ 速報ニュース