【フォーミュラE】サラザン、グティエレスに代わりテチータに加入
ステファン・サラザンは、グティエレスに代わってテチータから残りのレースに参戦することが決まった。




ヴェンチュリのステファン・サラザンは、今週末からインディカーに参戦するエステバン・グティエレスに代わり、テチータからフォーミュラEに出場することになった。
元F1ドライバーのグティエレスは、テチータからフォーミュラEに参戦していた。今年の4月のメキシコシティePrixより初参戦し、モナコePrixとパリePrixにも出場した。
グティエレスは、メキシコシティとパリではポイント獲得も果たしたものの、今後はインディカーに集中するという。
彼のマネージャーであるエイドリアン・フェルナンデスは、インディ500の予選で大クラッシュに見舞われたセバスチャン・ブルデー(デイル・コイン・レーシング)の代役として、グティエレスのインディカー参戦を実現させた。グティエレスとチームオーナーのデイル・コインは、グティエレスが今シーズンの残りの全レースに出場することを望んでいるという。
これによりテチータは、サラザンを起用することになった。サラザンの所属するヴェンチュリは、彼がルノーのカスタマーチームであるテチータへ加入することを許可をした。
サラザンに代わり、ヴェンチュリにはフォーミュラV8 3.5のチャンピオンであるトム・ディルマンが加入することが決まった。ディルマンは、先月のパリePrixにマーロ・エンゲル(ヴェンチュリ)の代役として出場し、フォーミュラEデビューを果たしている。
ヴェンチュリのチームオーナーであるギルド・パストールは、今回の件について"これに関わる全員にとって、ポジティブな解決法だ"と話した。
「ステファンには経験があるので、彼はテチータに喜んで受け入れてもらえるだろう。同時に、今シーズン、トムはヴェンチュリでさらに重要な経験を積むことになる」
サラザンはフォーミュラE創設時よりヴェンチュリからレースに出場しており、ロンドンで行われた2014/15シーズンの最終戦で初のポールポジションを獲得している。その最終戦ではトップでチェッカーを受けたものの、レースで使用可能なエネルギー量の規定を超えていたため、レース後にペナルティを受け15位となっていた。
2015/16シーズンの第6戦ロングビーチでは2位を獲得し、これがチームにとって初めての公式なポディウム獲得となった。またこのシーズンは、ヴェンチュリが獲得した77ポイントのうちの70ポイントをサラザンが稼いでおり、彼はドライバーズランキング6位でシーズンを終えている。
しかし今シーズン(2016/2017)はこれまで以上に厳しいシーズンを送っており、これまでのところ香港とパリでの10位がベストリザルトとなっている。
【関連ニュース】
【フォーミュラE】日産、ルノー引き継ぎ早ければ来季にもFE参戦か?
【インディカー】グティエレス、ブルデー代役としてデトロイト参戦
【インディ500】大クラッシュのブルデー「いつか必ず戻ってくる」
【WRC2】サラザン、自らチームを立ち上げ”選手兼監督”としてWRC2参戦
この記事について
シリーズ | フォーミュラE |
イベント | ベルリンePrixレース1 |
ロケーション | ベルリン・テンペルホフ空港 |
ドライバー | エステバン グティエレス , ステファン サラザン , トム ディルマン |
チーム | ヴェンチュリ , テチータ |
執筆者 | Scott Mitchell |