【フォーミュラE】ポルシェFE参戦へ加速? モナコePrixを視察
ポルシェがフォーミュラEへの参戦を検討。その視察として、先日行われたモナコePrixの現場を、首脳陣が訪れたという。

先月行われたフォーミュラEモナコePrixの会場に、ポルシェの首脳陣の姿があった。その日はポルシェのCEOであるオリバー・ブルーメ、理事のミハエル・シュタイナー、そしてWECチーム代表のアンドレアス・ザイドルが会場を訪れ、フォーミュラEのCEOであるアレハンドロ・アガグと会談を行った。
ポルシェは以前から、将来の参戦カテゴリーの選択肢として、フォーミュラEに興味を持っていることが知られている。そして、早ければ2018-19年のシーズン5にも、参戦を開始するとみられる。また、昨年9月に行われた、シーズン5からの”新”バッテリーへの参入にも、大きな関心を示していた。
首脳陣がモナコePrixを視察したのに加え、先日行われたベルリンePrixにも、ポルシェのスタッフが訪れ、将来エントリーするために必要な条件などを話し合ったとみられる。
「我々はアレハンドロ・アガグから、フォーミュラEを始めて見て経験するための、モナコへの招待状を受け取った」
ル・マンでザイドルは、motorsport.comに対してそう語った。
「技術的な自由度は、まだ十分ではないかもしれない。ただ、興味深いシリーズへの招待を受け取ったのだ」
ポルシェは特にシーズン2から、フォーミュラEを慎重に見続けてきた。シーズン5からはバッテリーが変更されることでレース中のマシン乗り換えがなくなることが確定しており、これが参戦の決断を加速するために大きな意味を持つことになったと考えられる。
なおポルシェもこの新バッテリーの入札に参加したが、マクラーレン・アプライド・テクノロジーズ社が、自動車用バッテリーの専門企業である米国のルシード・モータース社と提携してこれを落札している。
LMP1プロジェクトの終了は否定
ドイツのMotorsport Aktuell誌によれば、ポルシェは今季限りでWEC(世界耐久選手権)のLMP1プロジェクトを終了する可能性があるという。
ポルシェのWECプロジェクトは5年計画と言われていて、今年は2014年の参戦開始以来4年目のシーズンを迎えている。
ザイドルはこれについて、経営陣からの「新しい情報はない」と主張。予定通り参戦することを”約束している”と語った。
ポルシェの将来については、今年後半にも明らかにされるものとみられる。
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この記事について
シリーズ | フォーミュラE |
チーム | ポルシェ・チーム |
執筆者 | Jamie Klein |