【フォーミュラE】BMWとDS、パワートレインメーカーとして承認受ける

BMWとDSは、フォーミュラEシーズン5からシーズン7までのパワートレインプロパイダーとしてFIAに承認された。

 BMWが、フォーミュラEシーズン5からシーズン7までのパワートレインマニュファクチャラーとしてFIAに承認された。

 フォーミュラEシーズン5(2018-2019年)に参戦を希望するパワートレインマニュファクチャラーに義務付けられている技術文書の提出が2月に締め切られ、提出されたうちの9メーカーがFIAからの承認を受けた。その9メーカーの中には、新規参入となるBMWも名を連ねた。

 BMWの他に、現在参戦中のアプト・フォーミュラE、マヒンドラ、ルノー、ジャガー・ランドローバー、ネクストEV、ペンスキー・オートスポーツ、ヴェンチュリらもマニュファクチャラーとして承認を受けている。

 また先週水曜日、ヴァージン・レーシングのパートナーであるDSが、シーズン5以降のパワートレインのマニュファクチャラーとしてFIAに申請を行なっていたことが明らかになっていた。DSはプジョーやシトロエンを含むPSAグループ内のブランドのひとつで、彼らもシーズン5より参戦可能なメーカーとして認められている。

 今回の発表により、フォーミュラEにはさらなる成長と安定性をもたらされることになるだろう。少なくとも、メーカーによる3シーズンに渡る長期的な計画を確実なものにすることができるからだ。現在承認を受けた全てのメーカーは、2021年のシーズン7末までフォーミュラEの参戦を約束している。

 シーズン5以降は、スパーク・テクノロジーズが開発した新しいシャシーにマクラーレン・アプライド・テクノロジーズが開発した新しいバッテリーを乗せ、今回認められたパワートレインが搭載されることになる。なお、スパーク・テクノロジーズとマクラーレン・アプライド・テクノロジーズは、2018年から2021年までの契約を獲得している。

 FIAの代表であるジャン・トッドは、次のように声明を行なった。

「シーズン5以降のパワートレインのホモロゲーションは、非常に重要なステップになる。シーズン5からマシン仕様が大きく変わる。新たなマシンは、最低でも現状と同じパフォーマンスを発揮しながら、航続距離が倍増する予定だ」

「今回の出来事によって強調されるのは、生産車に適応される新しいテクノロジーの開発が、モータースポーツによっていかに促進され、刺激を受けるのかということだ。現状では、将来的に持続可能なモビリティのエネルギー源として電気は実用的な選択肢のひとつであるため、(フォーミュラEは)さらに重要な役割を果たすことができる」

 BMWは、2016年初頭からアンドレッティ・フォーミュラEチームと協力関係にある。しかし、昨年9月の段階では、今後のフォーミュラE参戦を目指した評価が行なわれているということが明らかになっていただけであった。当時、BMWのモータースポーツディレクターであるジェンス・マーコートは次のように語っていた。

「新しい道を切り開き、電気モビリティ分野での我々が蓄積している専門知識を実証する」

「シーズン5からのフォーミュラE参戦を検討している」

「参戦に向けてステップを踏むために、例えばバッテリーの容量を増加させるなどの積極的な開発が前提として必要だ」

 シーズン5以降のフォーミュラEは、マクラーレン・アプライド・テクノロジーズが供給する、現在の容量を28kWhから54kWhへ増加したバッテリーで、レース中のマシン乗り換えを廃し、1台のマシンで完走することが目指されている。

 アウディは、アプト・シェフラー・アウディ・スポートとの関係をさらに強めていくと発表していたため、今後のパワートレインの開発にも関与していくと考えられる。

 AMGの子会社であるHWAは、今回のパワートレインコンストラクターの申請をする可能性が高いと考えられていたものの、技術書の提出はなかったようだ。しかし、これにより、メルセデスのシーズン5フォーミュラE参入への道が閉ざされた訳ではない。motorsport.comは、シーズン6(2019/20年)のパワートレインの承認の前に、メルセデスがカスタマーチームとしてシーズン5より参戦すると考えている。

 今シーズン(2016/17年)のマラケシュePrixにHWAエンジニアがふたり(ニール・マーチンとスティーブ・クラーク)訪れ、情報収集のために各チームのピットに出入りし、フォーミュラE関係者数名と会談を行なっていた。このふたりの動きは、HWAのシーズン5での参戦の可能性を濃くしていると考えられる。

 またシーズン5からは、チームがマシンを2台用意する必要がなくなるため、グリッドの数を2枠増やすことが決定された。その1枠をメルセデスがオプションとして握っているが、残りの1枠を埋める新たなチームは未だ不明のままだ。

 先月、フォーミュラEは大手保険会社であるアリアンツを公式パートナーとして獲得したことを明らかにしている。フォーミュラEの代表であるアレハンドロ・アガクは、今回承認されたメーカーリストに対し次のように述べた。

「2012年にフォーミュラEをスタートさせた時、シーズン5までの目標は、少なくとも3つのメーカーを獲得することだった。しかし今回のニュースは、フォーミュラEに参加するメーカー数と質を強調するものであり、当初の期待を3倍も上回ることとなった」

「これは、最近行われたアリアンツとの合意と同じく、フォーミュラEと自動車業界との関連性、また新しいファンや商業パートナーにとって、いかに魅力的な提案であるかを示している」

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シリーズ フォーミュラE
記事タイプ 速報ニュース