マシン修復ギリギリ完了……実は薄氷の勝利だったローゼンクヴィスト

マラケシュePrixを制し2連勝、ランキング首位に浮上したローゼンクヴィストは、マシンの修復がギリギリで完了するという薄氷の勝利だったという。

 フォーミュラE第3戦マラケシュePrixを制したマヒンドラのフェリックス・ローゼンクヴィストは、レース後半に乗ったマシンが、トラブルからの修復完了直後のモノだったことを明かした。

 ローゼンクヴィストは、フォーミュラEのマラケシュePrixに優勝。第2戦香港ePrixのレース2に続き、2連勝を果たした。しかしこの勝利は、薄氷を踏むものだった。

 マラケシュePrixの決勝直前、マヒンドラはローゼンクヴィストのマシンのバッテリーに問題があることを見つけた。バッテリーの交換作業には基本的には1時間ほどかかるため、当時レースまでに修復が完了する可能性はなかった。

 そのためローゼンクヴィストは、もう1台のマシンに乗ってレースをスタートすることを決断。チームはレース後も修復作業を行い、ローゼンクヴィストがマシンを乗り換えるまでに、その作業を完了させた。

「僕は2台目のマシンの準備が間に合うことを祈っていた」

 ローゼンクヴィストはそう語った。

「僕のマシンのスタッフたちは、僕がピットインしてマシンを乗り換える1周前に、作業を完了したんだ。素早く作業をまとめあげてくれたチームスタッフに、心から感謝したい」

「そして、マシンの感触は素晴らしかった」

 ローゼンクヴィストは、フリー走行ではタイヤを作動させるのに苦労していたという。しかしチームはこの打開策を見つけ、これによりローゼンクヴィストは予選3位になることができ、さらにDSヴァージンのサム・バードがギヤボックスの不具合でペースを落としたところで、そのポジションを奪った。そしてその後、トップを行くポールシッターのセバスチャン・ブエミ(ルノー・e.ダムス)攻略に神経を注いだ。

 その後は、昨年のレースの”逆”を見ているようだった。昨年は、ポールポジションからスタートしたローゼンクヴィストを、ブエミがオーバーテイクして勝利を収めた。しかし今年は一転、ローゼンクヴィストがブエミを交わし、優勝を果たしたのだ。

「去年とは、僕と彼の立場が逆になったのが、面白かったね」

 ローゼンクヴィストはそうmotorsport.comに対して語った。

「1年後に逆のことをすることができて、とてもカッコイイよ。そして、クルマに乗っている時は、より冷静になっているんだ」

「昨年よりも、より計器を見ることができるようになった。ダッシュボードを見たり、自分がいる位置を確認する……レース中、全体を俯瞰して見られるようになった。その後で完璧な動きを引き出すだけだ」

「去年から巻き返し、そういうことができたのは、とても良いことだ」

 ローゼンクヴィストはバックストレートでブエミを攻略したが、コースの非常に埃っぽいところを走らなければならなかった。

「コース上は非常に滑りやすかった。だからそれがおそらく、マシンがグラついた理由だろう」

 そうローゼンクヴィストは語った。

「僕が彼を抜いた時、勝てると確信した。なぜなら、彼のエネルギーの状況は僕より悪かったから。彼は全てを失う危険を負うようなことはしないと思う」

「だからそのオーバーテイクは、危険すぎるほどのモノではなかったと思う」

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この記事について
シリーズ フォーミュラE
イベント名 マラケシュePrix
サーキット Circuit International Automobile Moulay El Hassan
ドライバー フェリックス ローゼンクヴィスト
チーム マヒンドラ
記事タイプ 速報ニュース