ローゼンクヴィスト、まさかの優勝も「僕は必要なレベルに達してない」
ローゼンクヴィストは、開幕戦のレース2でトップ走行中にスピンを喫したことも含め、自身が”必要なレベル”に達していないと認めた。












マヒンドラのフェリックス・ローゼンクヴィストはフォーミュラEシーズン4の開幕戦、香港ePrixのレース1を14位で終えたが、レース2はポールポジションを獲得した。しかし、スタートライトの不備によりセーフティカー先導でローリングスタートを切った直後、ローゼンクヴィストはターン1でスピンを喫してしまった。
これで11番手まで後退してしまったローゼンクヴィストは、そこから猛烈な追い上げを開始。ピットインを終えた段階で3番手に浮上した。そして、レースの大半をリードしたエドアルド・モルタラ(ヴェンチュリ)が残り3周を切ったタイミングで単独スピンを喫したことで、ローゼンクヴィストは2位でチェッカーを受けた。
レース後、車検で違反が見つかったダニエル・アプト(アプト・シェフラー・アウディ・スポート)の優勝が剥奪されるという事態が発生。これによりローゼンクヴィストの元に優勝が転がり込んでくることとなった。
ローゼンクヴィストはこのニュースを受け取る前に週末を振り返り、週末を通してまとめきれなかったと認めた。
「ただ僕がミスをしただけだ」と彼は説明した。
「正直に言って僕にとっては今週末、全体的にまとまりに欠けていた。ブレーキに関して、昨年と同じような自信を持てなかった」
「週末を通して、ブレーキングゾーンでの自信を取り戻そうとしていたし、ブレーキバイアスについて作業をしていた。僕は、自分自身が必要としているレベルに達していないことが、今回の予選やレースでわかった」
「それを除けば、僕は今週末にすごく満足している。僕たちのマシンは両日、予選でも決勝でも本当に素晴らしかった」
結果的に、レース2でポール・トゥ・ウィンを飾ったことになるローゼンクヴィストは、トップ10が対象となるファステストラップのボーナスポイントを加え、フルマークとなる29ポイントを獲得。レース1で優勝し、レース2を5位で終えたサム・バード(ヴァージン)と6ポイント差のランキング3位につけている。
「もちろん、僕が望んでいたような勝ち方ではなかったけど、僕たちがそれに値するということは証明できたと思う」と、ローゼンクヴィストは認めた。
フォーミュラE参戦2年目を迎えたローゼンクヴィストは、ルーキーシーズンに犯したミスを根絶し、タイトル獲得を狙っている。
「スタートであんなことがあった後で優勝できて、ポールポジションとファステストラップのポイントを獲得できた。本当に驚くべき日だ」
「オフシーズンの間に懸命に仕事をしてくれたマシンドラ・レーシングのメンバーに感謝する。僕は、それが報われたんだと思う。こんな風に仕事をなし遂げられ、僕たちが確実に速さを持っていることを証明できたのは素晴らしいことだ」
Additional reporting by Anthony Rowlinson
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この記事について
シリーズ | フォーミュラE |
イベント | 香港ePrix |
ロケーション | 香港ストリート・サーキット |
ドライバー | フェリックス ローゼンクヴィスト |
チーム | マヒンドラ |
執筆者 | Scott Mitchell |