ヴァージンのシートを喪失したロペス、ニューヨーク欠場が致命傷に?

ホセ・マリア・ロペスは、WECとの兼ね合いでニューヨークで行われた2レースを欠場したことが、フォーミュラEのシート喪失につながったと主張した。

 世界ツーリングカー選手権(WTCC)を3連覇したホセ・マリア・ロペスは、シトロエンが2016年限りでワークス活動を終了するのに伴い、シトロエンの姉妹ブランド『DS』と提携しているヴァージンレーシングからフォーミュラEのシーズン3(2016/17年)に参戦。合わせて、トヨタの世界耐久選手権(WEC)LMP1チームにも加わった。

 ロペスは、フォーミュラEでは最終的に65ポイントを獲得しランキング9位。チームメイトのサム・バードは122ポイント獲得でランキング4位となった。しかし、ロペスはシーズン3のラスト4レース、ニューヨークePrixとモントリオールePrixまでに50ポイントを獲得しており、この時点で47ポイント止まりだったバードを上回っていた。

 ロペスはWECのニュルブルクリンク6時間レースに出場するため、日程が被っていたニューヨークePrixの2レースを欠場。しかし、この2レースともバードが優勝を飾り、ロペスに対して一気に50ポイントのリードを築いた。さらには、ロペスの代役として参戦したアレックス・リンが、デビュー戦で衝撃のポールポジションを獲得して見せた。

 ロペスはニューヨーク戦を欠場したことが、シーズン4(2017/18年)のシートをリンに奪われることにつながったと主張した。

「僕は、そこ(フォーミュラE)のシートがあることを本当に期待していたんだ」と、彼はWEC最終戦バーレーンでmotorsport.comに語った。

「しかし残念ながら、(チーム代表の)アレックス・タイと同意に至らなかった」

「僕は3年契約を交わしていたけど、その契約にはチームメイトよりも多くのポイントを獲得しなければならないという条項があった」

「だけど、ニューヨークでの2レースを欠場したために、その目標を達成できなかった」

「パフォーマンスの問題ではなかったんだ。僕は(チーム代表の)アレックスがすでに他のドライバーと”何か”があって、僕をチームに残したくなかったんじゃないかと思う」

「それは嬉しいことじゃないし、そんな扱われ方は好きじゃない。僕は喜びを求めてドライブしたいし、快適だと感じられる場所にいたい。そして、それにヴァージンは該当しなかった」

 一方、チーム代表のタイはロペスのコメントに対して「私はいつも、ペチート(ロペスの愛称)に対して大きな尊敬の念を持っているし、これからもそうだろう」と述べた。

「彼はドライバーだから、レースをしたいというのはもっともだ。だから、彼がチームに残れなかったことを不満に思っていることも理解出来る。しかし、他のフォーミュラEチームでもそうであるように、決定というのは常に見た目以上に複雑なものであり、多数の要因と数多くの関係者が関与して決まるものだ」

「DSヴァージンレーシングは常に未来を探求し、新しい才能を見つけて育てることに注力してきた。そして我々は、アレックス(リン)の中にそれを見出した」

「彼は、自分自身が未来のスターであることを証明したし、サムと共にチームの長期的な野望を叶える人材だ」

 現在はルノーとカスタマー契約を結んでいるテチータとDSが提携するという噂があるが、ロペスは”シトロエンのドライバー”であるというステータスは、他チームとのシート獲得交渉において助けにならなかったと述べた。

 結局、彼はシーズン4のドライブについて他チームとコンタクトを取ったが、シートの獲得には失敗。彼は「別のチームでシートを見つける方が簡単だと思っていた」ことを認めた。

 来週末に開幕が控えるシーズン4参戦を逃したロペスは、シーズン5での復帰に向けて動き出すという。

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この記事について
シリーズ フォーミュラE , WEC
ドライバー ホセ・マリア ロペス
チーム DS Virgin Racing
記事タイプ 速報ニュース