問題の多い予選グループ分け。”くじ引き”形式からの変更提案が却下に

フォーミュラEは、議論の的になっていた予選の際のグループ分けについて、変更の提案を却下したことがわかった。

 フォーミュラEが2014年にスタートして以来、予選は20人のドライバーを5人ずつ4グループに分けて実施されてきた。そのグループ分けは、くじ引きで決定されている。

 2015/16年シーズン(シーズン2)からはグループごとにアタックが行われた後、上位5位までのドライバーによる”スーパーポール”セッションが実施されるようになった。上位5グリッドはこのセッションで、それ以降はグループ予選でのベストタイムでグリッドが決定されている。

 フォーマットとしてはエンターテイメント性が高いものの、特定のトラックでは路面の”掃除役”を務める第1グループのドライバーが不利になるため、ドライバーやチームからは批判が出ていた。

 この代替案として、チャンピオンシップの順位でグループを決定することでライバル同士を同じグループにし、天候の変化などの不確定要素の影響を少なくすることが提案されていた。

 少なくともひとりのドライバーはこの変更を支持していたようだ。しかしmotorsport.comの調べによると、先月行われたバレンシアでのプレシーズンテストの際に会合を行ったチーム代表たちは、この提案が却下されたことを知らされたという。

 現チャンピオンのルーカス・ディ・グラッシ(アプト・シェフラー・アウディ・スポート)も、この予選システムに不満を抱いている。彼はシーズン1とシーズン2の最終戦、バタシー・パークで行われたロンドンePrix予選では雨の影響を受けた。一方で、シーズン3(2016/17年)の最終戦モントリオールePrixでは、タイトル争いのライバルだったセバスチャン・ブエミ(ルノーe.ダムス)がグループ1となったことで、ディ・グラッシがアドバンテージを得た。

「僕はこのシステムが好きじゃない。シーズン1とシーズン2のロンドンは本当に最悪だったし、シーズン3は利益を得ることになった」とディ・グラッシはmotorsport.comに語った。

「物事を運で決めたくない」

「チャンピオンシップを争っているドライバーが同じグループに組まれることはとても良いことだ」

 ブエミも変化を期待していたものの、バレンシアテスト途中で提案が却下されたことを聞いたという。

「僕は、進展があることを望んでいた」とブエミは語った。

「いつコースに出られるかは、くじが大きな役割を果たしているんだ。僕たちはモントリオールとメキシコでグループ1になって、予選がすごく悪かった。くじによって、週末が台無しにされる可能性があるんだ」

 サム・バード(DSヴァージン・レーシング)も1年前に予選フォーマットの変更について提案を行っていたが、運営側にそれが却下されていたことを、ディ・グラッシは明かした。

「まずはこれまで通り、5人ずつランダムに4グループに分けるんだ」と彼は説明した。

「それから、(各グループの)上位3人が次のステージに進む。それから6人ずつの2つのグループを作りその中の上位3人、計6人でスーパーポールを行う。残りのグリッドは、タイムで決めるんだ」

「こうすれば、みんなが同じレベルになる。グループごとに雨が降っているかどうかは関係なくなり、グループの中でベストを目指すだけでいい。もう1ステージを増やすだけで、面白くなるはずだ」

 ディ・グラッシはまた、シーズン終盤のエンターテイメント性あふれるレース形式として、最終レースの1戦前のグリッドをチャンピオンシップランキングの”逆順”にするという提案もした。

「シーズンの最終レースでは、4人か5人がチャンピオンシップを争っているはずだ」

「ポイント圏内までのギャップがあれば、すべてのバトルが重要になってくる。それは素晴らしいレースになるはずだ」

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この記事について
シリーズ フォーミュラE
ドライバー ルーカス ディ・グラッシ , セバスチャン ブエミ
記事タイプ 速報ニュース