小林可夢偉を起用したアンドレッティ「佐藤琢磨にも声をかけていた」
香港ePrixで小林可夢偉を起用したアンドレッティ。チームオーナーのマイケル・アンドレッティに、起用に至る経緯を訊いた。

フォーミュラE第4シーズンが香港で開幕。このレースにスポット参戦ドライバーとして小林可夢偉を起用したMS&ADアンドレッティのチームオーナーであるマイケル・アンドレッティに、小林可夢偉の起用理由などを訊いた。
ーー小林可夢偉を走らせることに決めた経緯は?
「スポンサーのMS&AD(三井住友海上火災保険などの株を保有する日本企業)に日本人ドライバーを乗せたいという強い意向があって、彼を選んだ。最初は(佐藤)琢磨に声をかけ、『乗れます』という返事をもらっていた。でも、今週末は日本でHonda Racing Thanks Dayがあり、琢磨はそこに出席しなければいけないのでホンダが断ってきた」
ーーアンドレッティ・チームは来シーズンからBMWとの提携を打ち出していますが、可夢偉はトヨタのドライバーです。
「BMWとの提携は来シーズンからで、今年はまだ我々でドライバー選択のイニシアチブを取ることが出来る。今年はスポンサーの意向の方が強く働いているので、我々が小林を選んだ。BMWのドライバーとしてはアントニオ・フェリックス・ダ・コスタを走らせている」
ーー小林可夢偉をどう評価していますか?
「高く評価している。我々は今年佐藤琢磨の優れた才能を見せつけられたが、彼に勝とも劣らない才能を持ったドライバーだと理解している。ル・マンでポールポジションを獲得したように、スピードは申し分ない。ただ、今回のレース前にテストで走るチャンスがなく、シミュレーターで走っただけ。シミュレーターでは良いタイムが出ている。だから、土曜日にレースを一度経験すれば日曜日はより良い走りが出来ると期待している。少し時間があればすぐに速く走ることが出来るようになる」
ーー小林可夢偉を起用するのは香港1戦だけですか?
「今のところ香港だけの契約だ。来年も彼はトヨタでWECとスーパーフォーミュラに出る予定だと聞いている。スーパーフォーミュラの方はまだ契約を交わしていないということで、それ次第でもっと走ってもらうかもしれない」
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