フラインスは、予選でのクラッシュで決勝を最下位からスタートしたが、チームの力で6位まで漕ぎ着けることができたと語った。
ロビン・フラインスは、BMWとパートナーシップを結ぶアンドレッティに所属して、今シーズンで2年目になる。開幕戦の香港ePrixの予選を最下位で終え、決勝は最後尾からスタートした。しかし、最終的にはチームメイトのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタの背後の6位まで浮上し、ポイント獲得まで漕ぎ着けた。
「予選での大きな失望するような出来事が、僕の原動力になった」とフラインスはレース後に語った。
「予選では、マシンのセンサーが問題を抱えていた。僕はそれをどうにかしようとして、クラッシュしてしまった。完全に僕のせいだった。とても大きな失態だった。そのまま予選が終わってしまって、僕のレースはもう終わってしまったと絶望した」
「でもチームはたった2時間で新しいマシンを用意してくれた。とても記憶に残る2時間だったよ。そして決勝の最初のラップを、僕はそのマシンで飛び込んだ」
「マシンの調子は他のマシンとの遜色がなかった。チームには本当に感謝している。彼らは僕のヒーローだよ」
予選でのトラブルの後、失望していたフラインスにチームは完全に新しいシャーシを用意し、まるでヘラクレスのような仕事をこなしたチームにフラインスは強く感謝した。そして見事にレースを駆り、45周回の香港ePrixで20位から6位まで這い上がったのだ。
「正直なことを話すと、レース序盤はしばらく動かなかった。僕はエネルギーを節約しようとしていたんだ。実際、スタートから1コーナー目までは惰性で走っていたようなものだったよ! その後、前の方で大波乱が何度か起きたから、じっとしていて正解だった。特に(ルーカス)ディ・グラッシ(アプト・シェフラー・アウディ・スポート)の巻き込まれようは酷かった」
「僕は、2台目のマシンでやるべきことをわかっていた。そして、それをやり遂げた。他のライバルたちをオーバーテイクするのはかなり楽しかったよ」
またシーズン2後のアンドレッティは、先月の公式テストでいくつかの問題によって悩まされていた。しかしフラインスは、このシーズンでアンドレッティの真の力を発揮することができると信じている。
「僕たちはドニントン(公式テスト)でトラブルを抱えていたが、それらは改善されている」
「実際、僕たちは現在のコンストラクターズポイントで2位(アプト・シェフラー・アウディ・スポートと同点)にいるんだ。かなり良い滑り出しだよ」
「僕たちは他のチームとは異なる技術でセットアップを行っている。何度も今年こそ上位に上がれるぞと確信するんだけど、その度トラブルに見舞われてしまう。でも、開幕戦でのポイント獲得で良いスタートが切れたし、チームの確固としたパフォーマンスが発揮されたと思う」