童夢、FE次期シャシー入札を取り下げ。FIAが条件変更。デザイン案も
ケン・オクヤマ・デザインと組み、次期フォーミュラEシャシーの入札に参加した童夢。そのデザイン画を独占入手した。
ケン・オクヤマ・デザインと組み、フォーミュラE第5シーズン用のシャシー入札に参加していた童夢。しかし、FIAが当初の条件を変更したため、童夢はやむなく入札を取り下げたことが明らかになった。そして入札取り下げ後、FIAから「不採用」の通知が届いたという。
なお、童夢とケン・オクヤマ・デザインが入札にあたって準備したマシンのデザイン案も先行入手。世界初公開する。
『X』をコンセプトにしたマシンは、「近未来のフォーミュラカーはこうあるべきという姿を具現化した」と、童夢の鮒子田寛は言う。
「X」のコンセプトは、以下の3つの要素が込められているという。
Xo skelton(X形状の骨格):強さと組み立てやすさを両立させたX構造
Xtra-protection(高い保護性能):ホイール・トゥ・ホイールの際に事故を回避し、ダウンフォースを発生させる
Xtreme Speed, agility, entertainment(過激なスピード、機敏さ、エンターテイメント):次世代のための過激なパフォーマンスを実現する
ひときわ目をひくのは、その低いリヤウイングである。鮒子田が「ロワマウントリヤウイング」と称するこのウイングは、「それほど多くのダウンフォースを必要としない」フォーミュラEマシンだからこそ実現できたものであると言う。
「前後のウイングが存在すると、今までのフォーミュラカーのイメージと変わらない。なのでリヤはロワマウントとしました」
そう鮒子田は説明する。そのため、ダウンフォースの大部分は、「アンダーボディとディフューザーを活用して発生する」ことを目指したという。確かに、マシンのデザインを後方から見ると、非常に大きなディフューザーが目につく。
なお、エンターテインメント性を高めるための、様々な仕掛けも盛り込まれている。
まず、ノーズ下に設置されるレーザーが、路面にそのマシンの順位を映し出すというアイデアが考えられ、デザインに盛り込まれている。またマシンのリヤとロールフープ部に、ファンブースト用のインジケーターを設けるという。さらにバッテリー残量については、マシンのカウルに取り付けられる広範囲のLEDで表示される。
フォーミュラEマシンの入札に応じたこと、そして実を結ばなかったことについて、鮒子田は次のように振り返った。
「デザインコンセプトの段階から、オクヤマさんと相当に力を入れて取り組んできた、自信を持って提案したデザインです。しかし、入札の条件が変わってしまったため、それを取り下げることになってしまい、非常に残念でした」
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