縁石がないシケインを危険視するドライバー。急遽イン側に対策
ドライバーたちは、香港のストリートサーキットにあるシケインについて、縁石がないため危険だと主張している。









いよいよ明日開幕する、フォーミュラEの第3シーズン。その開幕戦の舞台となる香港のストリートコースのシケインについて、ドライバーから「危険なのではないか?」との意見が出ている。
今日の午後に行われたシェイクダウンセッションで、そのシケインには縁石がなく、そして特別なカラーリングも施されていなかった。このようなシケインは、2015年のブエノスアイレスePrixでも見られたもの。当時トップを走っていたルーカス・ディ・グラッシなど、何人かのドライバーにダメージを負わせた。
「シケインのひとつ目のイン側に縁石がなくて、アウト側はすぐ壁になっているんだ。だから限界を探るのがすごく難しいし、ここで確実にいくつか接触が起きると思う」とニック・ハイドフェルドはmotorsport.comに語った。
「この場所はクラッシュのリスクがすごく高いから、危険なポイントだと僕は思う。ストリートサーキットでは普通のことだけど、このトラックはキャンバーが付いているコーナーが多くて、白線も多いからすごく難しいと思う」
「僕たちには素晴らしいチャレンジだし、このトラックのレイアウトを考えた人たちはいい仕事をしたと思う」
アンドレッティFEチームのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタは「サーキットは素晴らしいし、シミュレーターで走った時よりもかなり面白そうだ」と述べた。
「トラックは狭いけど、いくつかオーバーテイクできる場所はある」
「シケインは限界ギリギリで、クラッシュが起きる可能性が高いと思う。特にそこではトラック外を走る可能性があるから、確実にそこを見直す必要がある」
「ドライバーは、イン側をカットして通過しようとするだろうから、より問題が起きやすくなる。タイヤバリアが必要だと思う。僕はそこで大きな”アクション”が起こると確信している」
FIAのフォーミュラEマネージャーである、フレッド・エスピノスはmotorsport.comに対して、明日のプラクティスの前に、シケインのイン側にボラードを設置することを認めた。
「ボラードを設置することによって、視認性を良くすることができる」とファラデイ・ドラゴンレーシングのロイック・デュバルは語った。
「本当はイン側に縁石を設置してもらう方がいい」
「彼らが何をしても、ドライバーにとっては同じことだ。それを受け入れるけど、ドライバーは限界を探るから、トラブルが起きる可能性はある」
この記事について
シリーズ | フォーミュラE |
イベント | 香港ePrix |
ロケーション | 香港ストリート・サーキット |
執筆者 | Sam Smith |