連続表彰台も問題あり!? ブエミ「ハンドリングの問題が未解決」
サンティアゴePrixで3位に入ったセバスチャン・ブエミは、開幕ラウンドで悩まされたハンドリングの問題が解決していないと主張する。

ルノー・e.ダムスのセバスチャン・ブエミは、開幕ラウンドで悩まされたハンドリングの問題がサンティアゴで再発し、ペースを大きく失ったと主張する。
ブエミは、先週土曜日に行われたサンティアゴePrixで予選2位となったものの、スタートで出遅れてしまい一時4位まで後退してしまった。非常に抜き難いサンティアゴのコースだったが、ブエミはレース中にポジションをひとつ回復。結局3位表彰台を手にすることに成功した。
ルノー・e.ダムスは、開幕ラウンドとなった香港ePrixでハンドリングの問題に悩まされ、土日にわたって開催されたレース1とレース2で全く振るわず……ブエミの獲得ポイントはレース2でのわずか1ポイントのみだった。その後行われた第3戦マラケシュePrixでブエミは復活。優勝したフェリックス・ローゼンクヴィスト(マヒンドラ)には及ばなかったものの、2位表彰台を獲得した。
マラケシュ戦の後、チームは開幕戦で苦しめられたハンドリングの問題は、すでに解決したと考えていた。しかしブエミは、サンティアゴで問題が再発したと主張する。
「マシンをドライブしてコーナーをクリアしようとした時、タイヤをうまく働かせることができない」
そうブエミは語る。
「それにより、ラップタイムとエネルギーを、大きく失ってしまうんだ」
「僕にはペースがなかった」と語るブエミは、レース中防戦一方だったと振り返る。
「僕は後ろのドライバーたち(ローゼンクヴィストとDSヴァージンのサム・バード)からポジションを守るために戦わなければならなかった。それは、非常に難しいことだった」
「FP1でロングランをしていた時、小さなアクシデントがあった。だから、エネルギーマネジメントを適切に設定することができず、それも少し不利に繋がった」
「そういうことがあったとしても、僕の第2スティントのペースは速くなかった」
「序盤の数周は僕は本当に速かったんだ。でも、第2スティントの後半には、香港と全く同じ問題を抱えることになってしまった。それは、すでに解決したものだと思っていたんだ」
「その結果大きくペースを失ってしまった」
問題に悩まされながらも、ブエミは2戦連続での表彰台登壇を果たした。この結果、ブエミはランキングでも4位に浮上している。サンティアゴで優勝し、ランキング首位に浮上したジャン-エリック・ベルニュ(テチータ)とのポイント差は34だ。
しかしチームランキングは危機的状況だ。第1シーズンから第3シーズンまで、3連続でチャンピオンに輝いてきたルノー・e.ダムスは、今シーズン現時点ではランキング5位。首位のテチータからは45ポイント遅れになっている。テチータは、ルノー・e.ダムスのパワートレインを使う、いわゆる”カスタマーチーム”である。
「この状況の中では、良い方だと思う」
そうブエミは語った。
「ペースの面では、予選で2位に入れるくらいだから悪くはない。そして3位でフィニッシュできたのは、ポイント争いという面では非常に良いことだ」
「僕はカスタマーチームの後ろにいるという今の状況を残念に思っている。彼らは素晴らしい仕事をしているし、彼らを賞賛しなければいけない。しかも1-2フィニッシュはフォーミュラEの歴史の中でも初めてのことであり、彼らはそれにふさわしいだけのチームだ」
「今回の結果は、僕らがトップ争いに戻るために、まだ多くのことをしなければならないということを示している」
この記事について
シリーズ | フォーミュラE |
イベント | サンティアゴePrix |
ドライバー | セバスチャン ブエミ |
チーム | DAMS |
執筆者 | Scott Mitchell |