ベルニュがディ・グラッシを抑え今季2勝目。ランキング大量リード

フォーミュラE第6戦プンタ・デル・エステePrixの決勝レースが行われ、ジャン-エリック・ベルニュ(テチータ)が優勝を果たした。

 フォーミュラE第6戦プンタ・デル・エステePrixの決勝レースが行われ、ルーカス・ディ・グラッシ(アウディ・スポート・アプト・シェフラー)との激しい戦いを制したジャン-エリック・ベルニュ(テチータ)が優勝。今季2勝目を挙げ、ランキング首位の座を堅持した。

 ポールポジションからスタートしたのは、ベルニュだった。ベルニュは予選スーパーポールセッションで最下位だったが、ディ・グラッシ、アレックス・リン(ヴァージン)、オリバー・ターベイ(NIO)がシケインをショートカットしたとしてタイム抹消、さらに3位ミッチ・エバンス(ジャガー)もバッテリー交換に伴う重量配分の不一致でグリッド降格ペナルティ……結果としてベルニュは幸運すぎるポールポジションを手にしたのだった。

 そのベルニュは堅実なスタートでホールショットを決める。タイム抹消により2番グリッドからのスタートとなったディ・グラッシは、蹴り出しこそ悪かったもののリンの攻撃を凌いでポジションをキープする。

 2周目、マヒンドラのニック・ハイドフェルドがスローダウン。そのままコース脇にマシンを止めてしまう。マヒンドラは前戦メキシコシティePrixに続き、トラブルに見舞われている。

 4周目のターン7でセバスチャン・ブエミ(ルノー・e.ダムス)がサム・バード(ヴァージン)のインに飛び込み、豪快なオーバーテイクに成功。これで7番手に浮上する。

 その直後、ハイドフェルドのマシンを撤去するためにセーフティカーが出動。ただこの間にブエミがアンドレ・ロッテラー(テチータ)を抜いてしまう。

 6周目からレースが再開。ペースの上がらないロッテラーはバードに攻め立てられ、7周目にオーバーテイクを許してしまう。ロッテラーのペースはさらに落ち、マーロ・エンゲル(ヴェンチュリ)やアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(アンドレッティ)らにも立て続けに抜かれてしまい、順位を落としていく。

 セーフティカー中のオーバーテイクにより審議対象となるとみられていたブエミだが、左リヤをウォールにヒットしてしまい、マシンにダメージ。これにより11周目を終えた時点でピットに戻り、マシンを乗り換える。しかし、残り周回数はまだまだ多く(全37周)バッテリー残量はかなり厳しい状況である(最終的には29周を走りきったところでリタイアを決断した)。

 先頭争いはベルニュ対ディ・グラッシの一騎打ち状態となっていく。そして19周目に両者共にピットイン。マシンを乗り換える。ここで順位が入れ替わることはなかったが、ピットアウト直後の20周目、ターン17でディ・グラッシがベルニュに並びかける。しかしベルニュはこの攻撃を封じ、ディ・グラッシは接触を避ける形でコーナーをワイドに走らざるをえなくなり、ふたりの差は一時広がる。

 マシン乗り換えの際には、もうひとつ出来事があった。マシンを乗り換え、3番手に上がっていたのは、前戦メキシコでフォーミュラE初優勝を遂げたアウディ・スポート・アプト・シェフラーのダニエル・アプトだった。しかしアプトのシートベルトは締まっておらず、22周を走り終えた段階でピットに戻り、シートベルトを締め直す。アプトはこれで大きく順位を下げたばかりか、審議対象となってしまった。

 一度は差が開いたベルニュとディ・グラッシのトップ争いだが、ディ・グラッシは再び差を詰め、ベルニュに対してプレッシャーをかけ続けていく。

 28周目、5番手まで順位を上げていたフェリックス・ローゼンクヴィスト(マヒンドラ)がファンブーストを使ってリン攻略を狙う。しかしこれは功を奏さず、逆にエバンスに抜かれることとなってしまった。ローゼンクヴィストはその後ペースが上がらず、エバンスにみるみるうちに引き離されてしまった。

 激しいバトルを繰り広げたベルニュとディ・グラッシ。しかしそのバトルの影響でペースが落ち、3番手バードの接近を許す。バードは9番手スタートだったが、ピットストップのタイミングなどで、徐々にポジションを上げていたのだった。

 その後方では、リンとエバンスが激しい争いを繰り広げ、エバンスが4番手を奪った。また一度はペースを落としたローゼンクヴィストが順位を回復。36周目にリンを交わして5番手を取り戻す。

 先頭争いは最後まで激戦。各所でマシンをぶつけ合いながらのバトルを繰り広げていく。最終ラップの最終コーナーでも、ディ・グラッシが追突する形となったが、結局ベルニュがこれを抑え切り、トップチェッカー。今季2勝目を挙げた。2位にはディ・グラッシ。バードは一時トップの2台に追いついたものの、最終ラップにはペースを落とし、2.6秒差の3位フィニッシュを果たした。

 以下4位には16番手スタートからの追い上げを成功させたエバンス、5位にはローゼンクヴィスト、6位リンという最終結果になった。

 ベルニュはこれで今季の獲得ポイントを109まで伸ばし、2番手ローゼンクヴィストとの差を30ポイントに広げることとなった。

 次戦ローマePrixは4月14日に初開催される。

→フォーミュラE第6戦プンタ・デル・エステePrix決勝結果(暫定)

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この記事について
シリーズ フォーミュラE
イベント名 プンタ・デル・エステePrix
サブイベント Race
サーキット プンタ・デル・エステ市街地
ドライバー ジャン-エリック ベルニュ , ルーカス ディ・グラッシ
記事タイプ レースレポート