フォーミュラE、最終的にグリッドガールを存続させていく方針
F1がグリッドガール廃止を決定した一方で、フォーミュラEは継続していく意思があることをCEOが明らかにした。

F1がグリッドガール廃止を決定した一方で、フォーミュラEはグリッドガールの起用を継続していく意思があることをCEOが明らかにした。
先週、F1は長年サーキット彩ってきたグリッドガールの廃止を決断。これに対しフォーミュラEも「21世紀の幕開けだ」と揶揄しながらも歓迎するメッセージを贈っていた。
フォーミュラEはモントリオールで行われた2016/2017シーズンのフィナーレで“グリッドキッズ”導入について言及。そのコンセプトは先日行われたマラケシュやサンティアゴのレースウィークでも続いていた。
ところが、香港で行われたシーズンの開幕戦では、現地プロモーターの要請でグリッドガールが登場したのだ。
これについてフォーミュラEのCEOであるアレハンドロ・アガクは、motorsport.comに対して「グリッドガールはモータースポーツの一部であるべきだ」と語り、今後のシリーズで登場する可能性があることを示唆した。
「私にとっては、それは今日一番の議題ではない。グリッドキッズを使うときもあるが、時にはグリッドガールも使うべきだ」
「彼女らは何も悪いことはしていない。それはモータースポーツを鮮やかに彩る伝統の一部だ。私はグリッドガールのコンセプトを目の敵にしない」
「フォーミュラEでは、全てのレースではないが、今後もグリッドガールが登場していくことになるだろう。彼女たちはモータースポーツの伝統の一部なのだ」
"グリッドガール"の廃止
F1での決定が発表された時、 F1のコマーシャルディレクターを務めるショーン・ブラッチズはグリッドガールの起用についてこのように語った。
「我々のブランド価値に共鳴しておらず、明らかに現代の社会規範と矛盾している」
あの発表があって以降、F1は将来レースドライバーを目指す子供たちをグリッドに立たせるというフォーミュラEと似たような方針を出している。しかし、F1グループCEOのチェイスキャリーは"魅力を維持する"ことに従事していくことも明らかにしている。そして、そこには“可愛らしい女性をレースの場に残す”ということも含まれているようだ。
"The Daily Telegraph"の取材にキャリーはこのように語った。
「(可愛らしい女性は)我々の人生における一部になっているし、F1を特別なものにする魅力的で神秘的なものであると思っている」
「しかし、私は(F1が)進化し続けていく必要があると思っている。現在の世界は10~12年前とは明らかに異なる価値観がある」
「もし、多くの人々が何かに賛同しないのであれば、それを尊重しなければならないだろう。しかし我々は引き続き魅惑的で、興奮できる、そして可愛らしい女性たちもいるスポーツにしていくつもりだ」
この記事について
シリーズ | フォーミュラE |
執筆者 | Scott Mitchell |