エバンス、次世代マシンは「プロトタイプとシングルシーターの中間」
ミッチ・エバンスは、FE次世代マシン『Gen2』は”プロトタイプとシングルシーターの中間”のようだと語った。










フォーミュラEの次世代マシン『Gen2』のテストを終えたジャガーのミッチ・エバンスは、Gen2は”プロトタイプとシングルシーターの中間”のようなマシンだと述べた。
シーズン5(2018/19年)より導入されることになっているフォーミュラEの次世代マシン『Gen2』。このGen2に搭載されるバッテリーは、現行マシンに積まれているバッテリーの2倍の量のエネルギーを蓄えることが可能であり、シーズン5以降はレース中にマシンを乗り換える必要がなくなる予定だ。
印象的な空力コンセプトを持つGen2は、レースに200kWの出力を発揮することができる。これは、今年のマシンの予選時の出力と同等である。
3月にはスペインのモンテブランコ・サーキットにて、マニュファクチャラーらがGen2のテストを非公開で行ったが、その際はBMWとNIOが不参加だった。そして先日、2度目のテストが同国カラファット・サーキットで行われた。今回はBMWとNIOも参加し、全9チームでの非公開テストとなった。
このテストに参加してジャガーI-TYPE 3をテストしたエバンスは、「(フォーミュラEは)常に進化している」と話した。
「BMWなどが参戦を始めるのは来シーズンからだけど、すでにとても真剣だった。これらのマシンは重要なステップアップを遂げている。プロトタイプのマシンと、シングルシーターのマシンの中間といったところだ」
「このテクノロジーによってたくさんのものが改善を遂げていく。見ている人たち全員にとって、素晴らしいショーになるはずだ」
またエバンスは、この新しいマシンによってフォーミュラEの評判も上がるだろうと考えているが、同時にGen2の印象的な空力コンセプトが接近戦に影響を及ぼさないことを望んでいると語った。
「今以上にマシンは大きくなる。実際にマシンをドライブしたけど、今のマシンとはまた違った”獣”のようだし、とても速かった」
「予選モードの時は250kWで走るのだけど、マシンは非常に機敏に動く。フォーミュラEのサーキットでは、ビジュアル的にもこれまで以上に素晴らしいものになるだろう」
「現時点ではレースを改善するというのはとても厳しいと思う。ローマでのように、レースはとても拮抗している」
「願わくば、これら(Gen2)のマシンのエアロには何も変更をして欲しくない。そうすれば前を走るマシンの後ろについて走ることができるし、近づくことも可能だ。このシリーズの将来は明るいと思っている」
今回のテストで初めてGen2をドライブしたダニエル・アプト(アウディ・スポート・アプト・シェフラー)は、特にマシンの見た目に印象を受けたという。
「初めてのテストにとても興奮した。大きな期待を持ってスペインに到着したんだ」とアプトは話した。
「ドライブするのもとても楽しくて、あらゆる面でこのマシンは先に進んでいる」
「画像で見るよりも、トラック上での方がアウディe-tron FE05も華々しく見える」
「他のマシンをドライブしてみると、(Gen2をドライブしている時は)まるでSF映画の中にいるかのように感じるんだ」
この記事について
シリーズ | フォーミュラE |
ドライバー | ダニエル アプト , ミッチ エバンス |
チーム | アウディ・スポーツABT , ジャガー・レーシング |
執筆者 | Alex Kalinauckas |