FEベルリン・レース3:ギュンター、タイトル争いに望みを繋ぐ優勝
BMWのマキシミリアン・ギュンターは、テンペルホーフ空港で行なわれたベルリンePrixの3レース目で、ポールスタートのジャン-エリック・ベルニュを抜き、そしてレース終盤にはロビン・フラインスの攻撃を凌ぎ、シリーズ2勝目を挙げた。
写真:: Sam Bloxham / Motorsport Images
フォーミュラEの2019-2020シーズンの第8戦、テンペルホーフ空港で今季3レース目となるベルリンePrixが行なわれ、BMWのマキシミリアン・ギュンターが優勝。ギュンターはエネルギーを巧みにマネジメントし、レース後半にはポールポジションからスタートしたジャン-エリック・ベルニュ(テチータ)をオーバーテイク、最終盤にはロビン・フラインス(ヴァージン)の猛追を受けたがこれを凌ぎ切り、フォーミュラEでの2勝目を挙げた。
絶好のスタートを見せたのは、3番グリッドにつけたジェローム・ダンブロジオ(マヒンドラ)だった。ダンブロジオはターン1までにギュンターの前に出ることになったのだ。このバトルを尻目に、先頭のベルニュは早々に2秒のリードを築いた。
しかしギュンターは2周目にダンブロジオを抜き返すことになるがその直後、ターン11で多重クラッシュが発生してしまう。これは、アレクサンダー・シムス(BMW)がターン9のヘアピンでセルジオ・セッテ・カマラ(ドラゴン)のイン側に飛び込んだのが発端。セッテ・カマラはシムスとの接触を避けようとワイドになった際、ジェームス・カラド(ジャガー)をスピンさせてしまったのだ。
セッテ・カマラはレースに復帰しようとしたが、その際にジャガーのもう1台、ミッチ・エバンスと軽く接触してしまう。その結果、ポルシェのニール・ジャニは行き場を失い、セッテ・カマラに激突。両者はリタイアすることになった。これでセーフティカーが出動した。
セーフティカー退出時、先頭のベルニュは最初のアタックモードを起動し、2番手ギュンターに1.7秒のリードを築く。
ギュンターが2番目のアタックモードを使った時、彼の勝利のチャンスは潰えたかに見えた。しかし、ベルニュの回生パドルの誤作動が明らかになり、予定以上のエネルギーを消費していることが判明……これでギュンターが近付くことになった。
ギュンターは30周目、最終コーナーからベルニュのマシンに並びかける。しかし、一瞬2番手となるものの、ベルニュはギュンターを抜き返して首位のポジションをキープする。
しかしギュンターは諦めない。ギュンターはベルニュのスリップストリームに入り、バッテリーの温度上昇というリスクはあったものの、エネルギーを節約した。しかしターン6で仕掛けたギュンター……ベルニュはこれを凌ぐも、続くコーナーで抜き返し、ついに先頭に躍り出た。
一方、ヴァージンのフラインスは、ベルニュよりもエネルギー残量に余裕があり、ターン1でベルニュをオーバーテイク。首位のギュンターを追った。
最終ラップでフラインスは、ギュンターにプレッシャーをかけるもオーバーテイクまでは至らず……結局ギュンターが0.128秒差でトップチェッカーを受けた。
ベルニュは最終的にはチームメイトのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタとの表彰台争いとなったが、なんとかこれを抑えて3位に入った。
ポルシェのアンドレ・ロッテラーが5位、日産・e.ダムスのオリバー・ローランドが6位に入った。
このレースの結果、ダ・コスタは相変わらず2番手ギュンターに大差をつけ、ドライバーズランキングをリードしている。その差は68ポイントと、ダブルスコア近い差だ。残るは、今回と同じテンペルホーフ空港で行なわれるベルリンePrixの3レースである。
順位 | ドライバー | チーム | 前車との差 |
---|---|---|---|
1 | マキシミリアン ギュンター | アンドレッティ | |
2 | ロビン フラインス | ヴァージン・レーシング | 0.128 |
3 | ジャン-エリック ベルニュ | テチータ | 2.441 |
4 | アントニオ フェリックス・ダ・コスタ | テチータ | 0.174 |
5 | アンドレ ロッテラー | ポルシェ・チーム | 0.393 |
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