
フォーミュラE香港ePrix決勝は、トップチェッカーのサム・バードに5秒のタイム加算ペナルティが出され、エドアルド・モルタラが初優勝を遂げた。
フォーミュラE香港ePrixでトップチェッカーを受けたサム・バード(ヴァージン)だが、レース終盤のアンドレ・ロッテラー(DSテチータ)との接触の責任を問われ、5秒のタイムペナルティを科せられた。これでバードは優勝を失い、エドアルド・モルタラ(ヴェンチュリ)がフォーミュラE初優勝を飾った。
バードは結局6位に後退。2位にはルーカス・ディ・グラッシ(アウディ)、3位にはロビン・フラインス(ヴァージン)が入る形となった。
レース終盤、バードは首位を行くロッテラーを追っていた。しかしターン2でバードが止まりきれず、ロッテラーの右リヤタイヤに追突。これでロッテラーはタイヤをパンクさせてしまい、リードを失うことになった。
バードはすぐに審議対象となったが、改訂版の決勝結果が出たのは、レース終了から4時間を経過した頃だった。
バードは勝利を失うことになったロッテラーとの接触について、「ショックだ」と語った。
「僕は、前を行くマシンと接触することを望んではいなかった。その後、前を行くマシンに問題が発生し、僕がそれを抜いてレースに勝った……そしてペナルティが出ない……そんなことは期待していなかった」
そうバードは語った。
「次のレースでのグリッド降格ペナルティのような、他の形のペナルティが出ると考えていた」
「アンドレは僕の動きについて、”最低な行為”と呼んでいるみたいだ。でも、僕に悪意はなかった。とても残念なことだ」
「彼はレースに勝利するのに値する走りをしていた。僕は彼よりもずっと速いと感じていたし、エネルギーも多く残していた。でも、レースをリードしていたのは彼なんだ」
一方でロッテラーは、バードとの接触について次のように語っている。
「僕はレースをリードしていた。そしてサムにかなり強く追突された」
ロッテラーはそうmotorsport.comに語った。
「彼は完全に僕ぶつかり、そしてサスペンションとタイヤを破壊した。それを僕はすぐに感じたけど、なんとか生き残ろうとした」
「でも僕は生き残れなかった。彼は基本的に、僕をブレーキングの道具のように使った。それはフェアな動きだとは思えない」
「それは最低な動きだったと思う。なぜなら、僕らはドライバーとして、このマシンが頑丈であり、そういう危険を冒すことができることを理解している。それは公平だと言えるのだろうか? 僕はそうは思わない」
この記事について
シリーズ | フォーミュラE |
イベント | 第5戦香港ePrix |
ドライバー | アンドレ ロッテラー , サム バード |
チーム | ヴァージン・レーシング , テチータ |
執筆者 | Alex Kalinauckas |