ポールからまさかの10位。デ・フリーズ「アタックモード起動も遅れたけど、十分な速さがなかった」
メルセデスのニック・デ・フリーズは、フォーミュラE第2戦ディルイーヤePrixで10位に終わった原因は、ペース不足とアタックモードの起動が遅かったことだと考えている。
写真:: Alastair Staley / Motorsport Images
メルセデスのニック・デ・フリーズは、フォーミュラEの開幕戦ディルイーヤePrixで勝利。ダブルヘッダーの第2戦の予選でも、エドアルド・モルタラ(ベンチュリ)を0.005秒差で上回りポールポジションを獲得するなど、最高のシーズンスタートを切った。
しかし、第2戦の決勝レース中盤から、その歯車が狂ってしまった。デ・フリーズは最終的に10位フィニッシュ。ポールスタートからなんとかポイントを獲得するという苦しいレースになってしまったのだ。
デ・フリーズはレース序盤をリードしたが、後続のマシンを引き離していくことはできなかった。各車が1回目のアタックモードを起動したタイミングでは首位を維持していたものの、4番手を走っていたルーカス・ディ・グラッシ(ベンチュリ)がいち早く2度目のアタックモードを起動したことで、流れが変わった。
アタックモード起動のためには、レーシングライン外に設けられた起動ゾーンを通過する必要がある。そのため、アタックモード起動で後続のマシンに交わされてしまう可能性もある。
ディ・グラッシは後方のマシンと少しギャップがあったことから、先んじてアタックモードを使えたが、この時トップ4は数珠つなぎの状態だった。2番手のモルタラや3番手のロビン・フラインス(エンビジョン・レーシング)はディ・グラッシに交わされるのも覚悟でアタックモードを起動したが、首位のデ・フリーズはタイミングを逃してしまった。
ディ・グラッシは30kWのパワーアップを活かして、デ・フリーズにオーバーテイクを仕掛け、軽く接触しながらも首位に浮上。失速したデ・フリーズは、モルタラにも交わされてしまった。
その後、ジャン-エリック・ベルニュ(DSテチータ)とのバトルでも接触したデ・フリーズは、10番手までポジションダウン。そのままの位置で、レースを終えることになった。
安全にアタックモードを起動できるほどのギャップを築けなかったこと、そしてアタックモード起動が遅れたことが、デ・フリーズの敗因だったと言えるだろう。
デ・フリーズは、レースを振り返り「要約すると、僕たちは十分に速くなかったということだ」と語った。
「アタックモードの発動が少し遅れたことも、少し後退した要因かもしれない。ペースが落ちているときは大変なんだ。その上(ベルニュとの)接触の後、5つか4つのポジションを失ったのはひどすぎた」
「でも結局は、僕らの力が足りなかったということなんだ。それまで好調だったとしても、うまくいかないことがある、ということを改めて証明することになった」
メルセデスのチーム代表であるイアン・ジェームズは、チームが予選で発揮した好ペースを決勝で再現するのに苦労したと同意し、第2戦がチームにとって「複雑な感情」をもたらしたと語った。
「今日は複雑な気分の1日だった。予選ではいいペースを発揮できた。しかし、レースペースは要求されるレベルには達していなかった」
「そのため我々は無防備になり、ディフェンスに苦労した。データを分析し、今後改善できるよう時間をかけていく」
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