なぜ予選タイム抹消となったのか? ディ・グラッシ、規則変更に納得せず

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なぜ予選タイム抹消となったのか? ディ・グラッシ、規則変更に納得せず
執筆:
2019/01/29 7:34

アウディのルーカス・ディ・グラッシは、フォーミュラEサンティアゴePrixの予選で失格処分を受けたブレーキに関するレギュレーションを、痛烈に批判している。

 アウディ・アプトのルーカス・ディ・グラッシは、フォーミュラE第3戦サンティアゴePrixの予選を3番手で通過。その後行われたスーパーポールセッションでは、2位セバスチャン・ブエミ(日産・e.ダムス)に0.526秒の差をつける、圧倒的な速さを見せた。

 しかしディ・グラッシの歓喜は、その直後に打ち砕かれることになった。彼はフォーミュラEのスポーティング・レギュレーション第27.9条に違反したため、グリッドの最後尾に降格させられてしまったのだ。

 降格された理由、それは予選インラップ(アタックを終え、ピットに戻る周回)でのブレーキの使用に関するものであり、フォーミュラEのシャシーサプライヤーであるスパークの求めによって採用された条項だったようだ。

 アウディとディ・グラッシの説明によれば、今回の修正によって、すべてのドライバーは、インラップでもアタックラップと同様にブレーキを使う必要があったという。そしてこれは、ブレーキの損傷を避けるための、安全上の理由から導入された規則だったようだ。

 motorsport.comでは、FIAに対して今回の規則について説明を求めたが、現時点ではその回答はもたらされていない。

 ディ・グラッシは結局、グリッド最後尾からスタート。レース中に追い上げを見せたが、ホセ・マリア・ロペス(ドラゴン)との接触について責任を問われ、34秒のタイム加算ペナルティが科せられるなどしたため、結局12位に終わった。

 今回苦しめられたレギュレーションについて尋ねられたディ・グラッシは、motorsport.comに対し次のように語った。

「(モータースポーツには)愚かなルールがたくさんある。でもこれはものすごく愚かなルールのひとつだ」

「最も愚かなものなのかどうかは分からない。でも、このレギュレーションは、次のレースに向けて直ちに修正されるべきだと思う」

「僕は基本的に、予選のインラップで、ブレーキペダルを正しい方法で使わなかったために、失格処分となった。そんなルールは見たことない。僕にとっては、本当に馬鹿げたルールだ」

 ディ・グラッシは、予選タイム抹消という重い罰則が与えられた理由についても、理解できないと考えている。

「そんなことが理由で、失格とされるとは思っていなかった。多分警告か、3グリッド降格くらいだと考えていたんだ」

「(その違反をしても)順位に対して全く違いはなかった。そのためにポールポジションから完全に失格とは、とても厳しいペナルティだった」

「そのアタックは、僕のフォーミュラEのキャリアの中でも、ベストラップとも言えるものだった。だから、僕はとても苛立たしく思っている」

 このレギュレーションが導入された理由についてディ・グラッシは、スパークがブレーキが過熱しすぎることを嫌ったのではないかと想像した。多くのドライバーはインラップで、タイヤを温め内圧を上げるために、ブレーキを過熱させることが多い。

 それをしようとしていたのかとディ・グラッシに尋ねると、彼は「ノー」と完全否定した。

「僕はアタックラップで使ったよりも、はるかに少ないエネルギーをブレーキにかけていたんだ」

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この記事について

シリーズ フォーミュラE
イベント 第3戦サンティアゴePrix
ドライバー ルーカス ディ・グラッシ
チーム Audi Sport ABT Schaeffler
執筆者 Alex Kalinauckas