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アタックモード用のセンサーはトラックリミット監視に使える! ディ・グラッシ、FIAに活用を提案

アウディのルーカス・ディ・グラッシは、フォーミュラEバレンシアePrixにおいて、アタックモードのシステムをトラックリミット違反の監視に転用できないかと提案した。

Lucas Di Grassi, Audi Sport ABT Schaeffler, Audi e-tron FE07, Sam Bird, Panasonic Jaguar Racing, Jaguar I-Type 5, Oliver Turvey, NIO 333, NIO 333 001

写真:: Sam Bloxham / Motorsport Images

 バレンシアのリカルド・トルモ・サーキットで行なわれるフォーミュラEバレンシアePrixを前に、アウディのルーカス・ディ・グラッシはアタックモードのシステムを応用することで、トラックリミット違反の監視に役立てることはできないかと提案した。

 バレンシアでは、過去4年間公式プレシーズンテストが行なわれてきたが、その際にトラックリミットを違反するドライバーが多く見られた。昨年の冬に行なわれたテストでは、サーキットのカメラを使ってターン1~2、ターン6、ターン12のトラックリミット違反の監視が行なわれていた。

 今回ダブルヘッダーで行なわれるバレンシアePrixでも同様の手法が採られるようだが、ディ・グラッシはスチュワードが裁定に一貫性を保てるよう、別のシステムをFIAに提案したとmotorsport.comに語った。彼は、アタックモードの作動に使われているセンサーを活用できるのではないかと考えたのだ。

 アタックモードは、フォーミュラE独自のシステム。コース上に設けられたアタックモード作動ゾーンを通過したことをマシンに搭載されたセンサーを使って検知し、25kWのブーストが可能となる。ピットストップがないフォーミュラEでは、アタックモードの使用を義務化。その使用タイミングでレース戦略に幅をもたせようとしているのだ。

 ディ・グラッシはアタックモードの検知ゾーンをコース外側に設置することによって、トラックリミット違反を検知できるのではないかと主張した。

「僕たちは白線の内側にいなくちゃいけない。イモラで行なわれたF1で見たような解決策は好きじゃないんだ」

「僕はすでにFIAにメッセージを送ったり、何人かに電話をしたりした。『みんな、僕たちフォーミュラEにはユニークなチャンスがあるんだ。僕たちには、アタックモードに使われるセンサーがある』と言ったんだ」

 ディ・グラッシは、センサーを使うことでコースオフしたマシンのパワーを自動的に下げたりすることで、裁定に矛盾が生まれることを避け、”くだらない”合流路を通ってコースに復帰する必要もなくなると語った。

「検知用のゲートをコースの外側に配置するソフトウェアを作ればいい。そのゲートをくぐったら、パワーを落とすんだ」

「トラックリミットの取り締まりがあるところにその検知ゾーンを作って、それに触れたりした時点で10秒、20秒とパワーを下げることができるんだ。外に出たのか出てないのかを主観的に判断することやラップタイムの削除なんかは必要はない」

「今はカメラの映像を10回見て、スチュワードと一緒に時間をかけて判断しないといけない。だから僕は、そうした機械的な方法の方が僕たちにとってははるかに楽だと思う」

「クルマにはセンサーが搭載されている。アタックモードは単なるソフトウェアプログラムだ。もしここでシケインを越えてしまったり、ミスをしてしまったりしたら、パワーをカットすればいいんだ」

「何のアドバンテージも得られない。それで終わりだ。トラックリミットを良い意味で進化させることができる」

 通常はストリートサーキットでのレースが行なわれることが多いフォーミュラE。常設サーキットを走るF1などより、トラックリミットの問題が顕在化することは少ないと言えるが、ディ・グラッシの提案は極めて合理的なようにも思える。

 23日(金)の午後に行なわれたバレンシアePrixのシェイクダウンでは、ターン2のトラックリミット違反でそのディ・グラッシのタイムが抹消されたほか、セルジオ・セッテ・カマラ(ドラゴン)やオリバー・ローランド(日産・e.ダムス)もコースを外れる場面があった。

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