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フォーミュラEで“ドラッグレース”を! ディ・グラッシからの提案「あのF1より速いと証明できる」

ルーカス・ディ・グラッシ(アウディ)は、バッキンガム宮殿などの名所で「フォーミュラEがF1より速い」ということをアピールするために、ドラッグレース形式の事前予選コンセプトをFIAに提案した。

The cars pass the start line as the yellow flags are waved behind the Safety Car

Sam Bagnall / Motorsport Images

 今季からFIAの世界選手権に組み込まれた電動のフォーミュラマシンを用いる「フォーミュラE」。アウディから参戦するルーカス・ディ・グラッシは、「F1よりもフォーミュラEが速い」ということをアピールするために、イギリスのバッキンガム宮殿を始めとするランドマークでドラッグレース形式の事前予選をするべきだとFIAに提案した。

 現在のフォーミュラEの予選フォーマットでは、ドライバーはランキング上位者から順に4グループに振り分けられ、グループ毎に予選タイムを計測していく。つまり、上位勢は常にコース上が汚れたグループ1でタイム計測をする羽目となり、ランキングで下位に沈むほどコンディションが改善されたコースでアタックが可能になる。

 現在ポイントリーダーのニック・デ・フリーズ(メルセデス)は「人工的だ」と批判し、各チームもこの予選フォーマットの変更を強く求めている。彼らは、第3世代マシン「Gen3」導入に伴うルール改訂が行なわれる2022-23年シーズンよりも前に新フォーマットへ移行したいと考えている。

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 同シリーズを統括するジェイミー・ライグルはmotorsport.comに対し、いかなるフォーマット変更もこれまでと同様、「従来のカテゴリーとは異なる手段」になると過去に語っている。しかし、その予選フォーマットがどのような形になるかという具体案については、主催者側、チーム、FIAの三者で意見が対立している。

 ディ・グラッシは、今シーズンのように最終戦に向け18人のドライバーのポイントが拮抗するタイトル争いを続けるべきか、それともドライバーが連勝して“ヒーロー”になれるモノにすべきか、主催者側が「何を考えているか分からない」という。

「(現在の)予選シナリオは、考えられる全ての選択肢の中でも最悪のもので、変える必要がある。固定概念に囚われてはいけない」と彼はmotorsport.comに語った。

 2016-17年シーズンのチャンピオンであるディ・グラッシは、決勝レース1週間前に主要なランドマーク付近でドラッグレースを行い、予選出走順を決定するというこれまでとは全く提案をした。

 彼はこう説明する。

「グループ構成、もしくは事前予選として、イベントの1週間前に決勝レースが行なわれる都市で、ドラッグレースを開催する」

 また、ディ・グラッシは、ドラッグレースの導入によって予選フォーマットの改善のみならず、電気自動車の特徴のひとつである“加速”をアピールできると考えている。

「(電気自動車を)アピールするために何が必要だと思う? それは素早い加速。一般の人たちが理解してくれるのは、誰が先にゴールするか。それが勝者になる」

「決勝レースの1週間前に、ロンドン橋やタイムズ・スクエア、サンフランシスコで(ドラッグレースを)開催することを想像してみてほしい。バッテリーが100%の状態でマシンを持っていけば、100回はスタートを切れる」

「450kWh(600馬力)の4輪駆動のマシン(2022年導入のGen3に近いスペック)でドラッグレースをするんだ。F1よりも速く加速するマシンなら、誰も“遅い”とは言えなくなる」

「それでこれを予選出走順か、決勝グリッド順の決定に使用すればいい。これまでの常識を覆すものではあるが、それでこそフォーミュラE が目指すべきモノだ」

「(ドラッグレースは)照明があれば夜でもできる。バッキンガム宮殿の前とか、レースが開催出来ない場所でもできる。ただストレートの横に壁があればいい」

「ドライバーの反応が全てだし、その差はとても小さいものになる」

「ソフトウェアやハードウエア、どれだけタイヤを温められるか等、様々なことがカギになる」

 FIAのフォーミュラE 担当ディレクターであるフレデリック・ベルトランにドラッグレース予選を提案したディ・グラッシ自身が、実現の可能性は低いと認めているものの、同シリーズの集客力向上のために取るべき施策のひとつだとしている。

「ちゃんと予選を観ている人はいないから、もう少し注目度を高める必要がある。フォーミュラEには必要なことだ」

「アタックモードやエネルギー使用超過ではなく、シンプルに理解可能なエンターテイメントを生み出す必要がある。だれも全体像を理解できていない」

 ディ・グラッシはこう結論づける。

「電気自動車の売り文句は、0-100km/h(加速勝負)だ。この点なら、フォーミュラEはF1に勝てる」

「現時点では、フォーミュラEのマシンは遅く、簡単に運転できるとみんなに思われている」

「そうした認識を完全に変えることができるだろうし、私自身にとってはポジティブなことだ」

An aerial view of F1 Live London

An aerial view of F1 Live London

Photo by: Eamonn M. McCormack / Getty Images for Formula 1

 

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