王者獲得まであと一歩……ミッチ・エバンス、スタート直後のストップで全てが”水の泡”「しばらく苦しむことになる」

ジャガーのミッチ・エバンスは、フォーミュラE最終戦ベルリンePrixのスタート直後にマシンがストップしてしまったことでクラッシュし、王座獲得の可能性が潰えたことは「あらゆる面で感情的に痛手」だと語った。

王者獲得まであと一歩……ミッチ・エバンス、スタート直後のストップで全てが”水の泡”「しばらく苦しむことになる」

 テンペルホーフ空港で行なわれたフォーミュラEの2020-2021シーズン最終戦ベルリンePrix決勝で、ジャガーのミッチ・エバンスはマシントラブルでスタートを切ることができず、後続のマシンに追突されリタイアに終わった。これについてエバンスは、「あらゆる面で感情的に痛手である」と語った。

 エバンスは最終戦ベルリンePrixに、ランキング4番手で臨んだ。ランキング首位のニック・デ・フリーズ(メルセデス)とは5ポイント差。しかもそのデ・フリーズは予選13番手に沈み、さらにランキング2番手のエドアルド・モルタラ(ベンチュリ)やランキング3番手のジェイク・デニス(BMW)も下位……エバンスにとってはチャンピオン獲得の絶好のチャンスが回ってきたように見えた。

 しかしエバンスのマシンは、スタートシグナルがブラックアウトした瞬間、スターティンググリッドからほんの僅か動いただけでストップ。後方から走ってきたモルタラがこれを避けきれず、激しく追突することになった。

 この事故でモルタラのマシンは左フロントが大破。エバンスのマシンは一瞬浮き上がり、半回転してストップした。

 マシンが安全だと確認された後、エバンスは車両から降りた。幸い彼には怪我はなかったが、モルタラは病院に搬送された後、脊椎に軽微な骨折を負っていることが確認された。

 エバンスはこのレースの結果について、次のように語った。

「身体の一部が少し痛い。しかしそれ以上に、感情の面であらゆる面で痛手だ」

 エバンスのマシンがスタートを切れなかった原因……それはまだ完全には特定されていないが、インバータもしくはMGUの故障の可能性が高いと考えられる。

「通常の始動手順を実行した。間違いなくね。ライトが消えた時、僕はスタートするためにパドルを離そうとした。そして、何かがおかしくなった」

「最初は動いたんだけど、すぐにおかしくなったんだ。それがその時起きたことだ」

「何が原因かは分からない。テストやシーズンを通じて、何度もスタートを行なってきたけど、今回のようなことは決して起こらなかった」

 マシンがストップしてしまった後、エバンスはリヤビューミラーを見て、接近してくるマシンをチェックしていたという、

「僕は問題が起きたことを理解し、絶望的な気持ちになった。そして次に、誰も僕に当たらないことを願ったんだ」

「エドが来るのが見えたので、僕は身構えた。それは大きな衝撃だった」

 エバンスは、チャンピオンを逃した痛みに、今後しばらくの間苦しむことになるだろうと語った。

「残念ながら、問題は最悪のタイミングで発生した」

「自分自身、そしてチームがひどく落ち込んでいる。僕らは今週末、全てのことを正しく行なった。僕らはとても速く、レースに向けて素晴らしいポジションに身を置くことができたんだ」

「僕らがしなければならなかったのは、本当にクリーンなレースを走り切ることだけだった」

「僕は少しショックを受け、言うべき言葉が見つからない」

「ニックは間違いなく、チャンピオンを獲得するのに値すると思う。しかしそれと同じくらい、僕もチャンピオンに値したはずだ」

「だから、長いこと苦しむことになるだろう」

「今回のことは苦痛だけど、受け入れて、どうにかして飲み込む必要がある」

 

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