ウィケンス、下半身不随も闘志は消えず。フォーミュラEテストでシングルシーター復帰「またエリートレベルで戦いたい」
インディカーでの大クラッシュで脊髄損傷を負ったロバート・ウィケンスが、フォーミュラEマシンでシングルシーター復帰を果たした。彼が目指すのは“エリートレベル”のカテゴリーへ戻ることだ。
Robert Wickens
写真:: Simon Galloway / Motorsport Images
ロバート・ウィケンスは、2018年にインディカー・シリーズのポコノ戦で脊髄を損傷して下半身不随となったが、それから6年後、シングルシーターマシンに再び乗り込んだ。
ウィケンスはダブルヘッダーとなるフォーミュラEポートランドE-Prixに先立ち、6月28日(金)午後にハンドコントローラーを装備したGen3マシンをドライブ。30分間のセッションの中で、11周にわたりポートランド・インターナショナル・レースウェイを走行した。
壮絶な事故の後、ウィケンスはリハビリを経て2022年にブライアン・ハータ・オートスポートからIMSAミシュラン・パイロット・チャレンジ・シリーズに参戦。ワークスの支援を受けるヒョンデのヴェロスターTCRマシンを駆り、レース復帰を果たした。
そして昨年、フォーミュラEのジェフ・ドッズCEOと接触した35歳のウィケンスは、ハンドコントロールの使用を通じてモータースポーツでのキャリアを再確立したいとしていた。
Robert Wickens drives the Gen3 car
Photo by: Sam Bagnall / Motorsport Images
motorsport.comの取材に応じたウィケンスは、フォーミュラEに参戦することが夢なのかどうかについて、次のように語った。
「僕としては、シングルシーターがどうとかいう問題じゃない。IMSAであれ、世界耐久選手権であれ、フォーミュラEであれ、エリートレベルのモータースポーツに参加したい」
「事故に遭う前、インディカーやDTMでやっていたように、世界最高のドライバーたちとレースをしたい。僕としては、そこに戻ることが必要なんだ」
Robert Wickens and Michael Andretti, Owner, Andretti Global
Photo by: Simon Galloway / Motorsport Images
フォーミュラEマシンをドライブした後、ウィケンスは次のように語った。
「ほんの数周だったけど、とても楽しかったし、もっと沢山体験したいと思った。上手くいけば、これがさらなるチャンスをもたらしてくれるだろうし、ルーキーテスト参加もあり得る」
ウィケンスはこれまでフォーミュラEマシンをドライブしたことがなかったものの、かつてはシュミット・ピーターソン・モータースポーツとインディカー契約を結んだわずか1週間後に、フォーミュラEチームから2018-19年シーズンのオファーを受けるなど、参戦に近づいたこともあった。
「常にゴールはあったけど、競争の激しいパドックだったから、そのドアに足を踏み入れるのは難しかった」
ウィケンスはそう語った。
「ありがたいことに、ジェフとフォーミュラEが僕のためにドアを開けて機会をくれた。今はルーキーテストを受け、他のドライバーと同じように評価されることが目標だ」
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