元ルノー技術責任者のチェスター、フォーミュラEに“転職”。メルセデスで技術部門率いる
元ルノーの技術責任者であるニック・チェスターは、ベルリンで行なわれるフォーミュラEの6連戦を前に、メルセデスのプログラムに参加することになった。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
これまで約30年に渡ってF1の世界に携わり、昨年までルノーのテクニカルディレクターを務めていたニック・チェスターが、メルセデスのフォーミュラEチームに入り、8月のベルリン戦からプログラムに加わることとなった。
チェスターはシムテック、リジェ、アロウズなどでキャリアを積むと、2000年からイギリスのエンストンに拠点を置くベネトンに移籍。その後チームがルノー、ロータス、そしてまたルノーと体制を変える中でもエンストンに残り続け、2013年からテクニカルディレクターを務めていた。しかしながら、ルノーの技術部門の再編の一環として昨年12月にチームを去り、その際に「新たな挑戦を楽しみにしている」とコメントしていた。
一時はウイリアムズで要職に就くのではないかとの噂もあったチェスターだが、彼はフォーミュラEに自らの活動の舞台を移すこととなった。彼はメルセデスFEチームのテクニカルディレクターとなり、7月初旬から業務を開始したようだ。
これによりチェスターは、8月にベルリンで行なわれるフォーミュラEの終盤6レースに向けて準備を進めていくこととなる。このベルリン戦は、テンペルホーフ空港を舞台とするコースを3レイアウト使用し、9日間で6レースを開催するハードスケジュールとなる。
F1チームの幹部出身者がメルセデスのFEプロジェクトに携わるのは、チェスターが初めてではない。かつてメルセデスF1チームでバルテリ・ボッタスのレースエンジニアを務めていたトニー・ロスは、現在FEチームに移ってチーフレースエンジニアとして働いている。
メルセデスは今シーズンからフォーミュラEへのワークス参戦を開始。ストフェル・バンドーンとニック・デ・フリーズのコンビでここまで5レースを戦い、バンドーンが3位表彰台2回というリザルトを残している。現時点のドライバーズランキングは、バンドーンが6番手、デ・フリーズが13番手で、チームランキングは5番手となっている。
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments