ルノーF1に集中。シーズン4でFEを撤退し、日産へ活動を引き継ぐ?
ルノーはシーズン4(2018/19年)でフォーミュラE参戦から撤退し、F1参戦に集中することを発表した。

水曜日、日産は東京モーターショーで2019/20年シーズンよりフォーミュラEに参戦することを発表。それに追う形でルノーはシーズン4(2018/19年)末でフォーミュラE参戦から撤退し、F1参戦に集中することを発表した。
日産の発表ではルノーから活動を引き継ぐという具体的な内容は明かされていなかったが、ルノーはフォーミュラEから撤退し、F1参戦に集中することを正式に発表した。
ルノーの販売&マーケティング担当のティエリー・コスカス上級副社長は次のように語った。
「我々はフォーミュラEに参戦した3年間で素晴らしい戦いを繰り広げました。ルノーとe.ダムスの提携による非常に安定した環境の中で迎えるシーズン4を楽しみにしています」
「EVのパイオニアとして、高性能電気自動車及びエネルギーの管理について多くのことを学ぶことができました」
「シーズン4の後、ルノーはF1で"積極的な"目標を達成することに専念します。我々は提携先の日産のモータースポーツ活動から恩恵を得られることを楽しみにしています」
2016年シーズンからワークスチームとしてのF1参戦に復帰したルノーは、2020年までにタイトル獲得することを目標にしており、日に日に勢いを増して来ている。
パワーユニット(PU)サプライヤーでもあるルノーは、来シーズン、レッドブルとマクラーレンに対してもPUを供給する。
ルノーは2016年にスタッフを80人以上増員し、さらに今年はエンストンのスタッフをさらに増加させるほか、施設をアップグレードする必要があると語っていた。
現時点でルノーは48ポイントを獲得し、コンストラクターズランキング5位を狙える位置にいる。
ルノーは次のように声明を行なった。
「ルノーと日産はこれまでに得られた専門知識と使用可能な開発を活用し、円滑で確実な引き継ぎを行うべく協力し合います」
フォーミュラEは2018/19年シーズンよりレース中のマシンの乗り換えを廃止する予定だ。
これによりメーカーはマシンを乗り換えなくともレースを完走することができるパワートレインを用意する必要がある。ルノーはこのレギュレーション変更に適応するため、新しいモーター/ギヤボックス/インバーターの開発に多額の投資を行なってきた。
この開発は2年前に開始されており、ルノーは2017/18年パッケージよりも2018/19年パッケージを優先的に注力していたことを明らかにしている。
日産はフォーミュラE参戦初年度でルノーから引き継いだ技術を活用することになるだろう。無論、そのパワートレインは日産として公認される可能性が高い。
ルノー・e.ダムスのセバスチャン・ブエミとニコラス・プロストはチームとの契約を2018/19年シーズンまで更新し、これまで通りe.ダムスは運用チームとして機能する。
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この記事について
シリーズ | フォーミュラE |
ドライバー | ニコラス プロスト , セバスチャン ブエミ |
執筆者 | Scott Mitchell |