
フォーミュラEシーズン4が今週末、香港にて開幕。香港ePrixでは日本人ドライバーの小林可夢偉がアンドレッティからスポット参戦したことで国内でも話題を呼んだ。
その会場には今年、一躍注目を浴びた小学生F4ドライバーの野田樹潤の姿があった。今回初めてフォーミュラEを観戦したという野田。彼女の目にフォーミュラEはどのように映ったのだろうか。
「レースは見ていて面白かったです」と野田。
「今(私が戦っている)のカテゴリーでは同じエンジンスペックのドライバーがおらず、対等に争いあえる相手がいません。しかしフォーミュラEではたくさんの人と争えるので抜き合いが楽しそうです」
「ギヤチェンジがないので自分でも乗れそうだと思いました」
「自分が普通の人だったら見に来ることができないと思うので、(このような機会があり)よかったなと思いました」
父である野田英樹が現役ドライバーであった頃、幼かった野田は世界のレースを見ていたというが、レースを実際に見るよりも、やる機会が断然多い野田にとっては新鮮な体験だったのかもしれない。
さらにフォーミュラEの音から「フォーミュラカーのレースという感じはしない」との素直な感想もあった。
それでも将来はF1かフォーミュラEドライバーになることを目指している野田は、F1とフォーミュラEのどちらの方が乗りたいかと問われると「どちらも!」と即答。世界を目指すために英語の勉強も行なっているという。
「勉強はやっていますが、まだ日常会話で使えるほどのレベルではないです」と野田ははにかむ。
さらに彼女は、今回フォーミュラEのコックピットに乗り込むチャンスを得られたという。
無邪気に「縦にも横にも大きかったです」と一言感想を述べた彼女が、世界を相手にフォーミュラカーをドライブする日が楽しみだ。
Reporting by Kunihiko Akai
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