【FE】フェラーリ会長「フォーミュラEには参戦する意義がある」
フェラーリCEOのセルジオ・マルキオンネは、フェラーリがフォーミュラEに参加する必要性を説明し、今後の展望について明らかにした。







昨年11月、フェラーリはフォーミュラEに関与する可能性をメディアに示唆していた。そして今回、フェラーリCEOのセルジオ・マルキオンネは、フォーミュラEに参加する為に何らかの大手メーカーと連携を行いたいという意向を持っていると明らかにした。
マルキオンネは、FIAオフィシャル誌であるAutoに対し、次のようにコメントした。
「我々はフォーミュラEに参加する必要性を感じている。なぜなら、ハイブリッド技術を通じて開発が進むEVシステムは、将来的に我々が手がけようとしている分野のひとつだ」
「無論、ハイブリッド技術はフェラーリにとって、とても重要な分野だ。今後、規制によって何らかが抑圧される可能性も否めない。だが、その時は別の手段を用いて目標に近づくことができる」
「ハイブリッド技術のメリットは、排気ガスを削減するだけでなく、性能面にも恩恵があるということだ。我々はすでにHVスーパーカーであるラ・フェラーリを開発した。そして将来のフェラーリの新しいモデルには、新しい技術とEVシステムを採用する」
フェラーリはメーカーとしての本格的なフォーミュラEへの参入を、少なくとも2022年までは行わないとしているが、それ以前にプライベートチームとブランド名でパートナーシップを締結することで、フォーミュラEに関与することも手段として残されている。
この場合、近日、EVのフィアット500を開発したフィアット(FIAT)ブランドを使用する可能性が最も高いとみられている。
現在フェラーリは、ロシアの大手サイバーセキュリティ会社であるカスペルスキーと提携している。カスペルスキーはフォーミュラEの参戦に意欲的であり、最近ではフォーミュラEの視察を行ったという。
カスペルスキーは、フェラーリF1のスポンサーであるだけでなく、ブランパンGTシリーズにカスペルスキー・レーシングとして参戦している。ブランパンではGT3マシンを投入し、元F1ドライバーであるジャンカルロ・フィジケラがステアリングを握った。
シーズン5(2018/19年)フォーミュラEは大幅なレギュレーション変更が行われ、参戦枠も現在の10枠から12枠へ増加されるが、そのうちの1枠に彼らがエントリーする可能性も考えられる。
フォーミュラEの代表であるアレハンドロ・アガクは、フェラーリのフォーミュラE参戦に関する動向について詳細は語らなかったものの、motorosport.comに対し、「マルキオンネさんとお会いする時が来たのだ」と述べた。
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