【FE】メキシコ:優勝のディ・グラッシ「”もう終わりだ”と3度思った」

メキシコシティePrixで大きなギャンブルに出て優勝を果たしたディ・グラッシは、そのレースの詳細を語った。

 4月1日に開催されたフォーミュラE第4戦メキシコシティePrixでアプト・シェフラー・アウディ・スポートのルーカス・ディ・グラッシは、今季初優勝を果たした。

 ディ・グラッシはこの勝利に対し「地獄と天国を行き来したよ。レース中に”もう終わりだ”と思った瞬間が3回あった」と語った。

 決勝レーススタート直後、ターン3で多重クラッシュが発生し、そのクラッシュに巻き込まれリヤウイングを大破したディ・グラッシは、早々にピットインを強いられ、大きく順位を落としてしまった。

 その後2回目のセーフティカーが出動した18周目で、他のマシンよりも7周早くマシンを乗り換えるという大きなギャンブルに出たディ・グラッシは、マシン交換のためのピットストップの下限時間である60秒を実質帳消しにしたことでアドバンテージを得て、全車がマシン乗り換えを終えた時に約30秒のギャップを持って首位に立った。

 しかし、ディ・グラッシがレース中に最も手汗握った瞬間は、27周目にそのレースで3回目のセーフティカーが出動した時だったという。

 彼は、早めに行ったマシン交換で得たギャップを、そのセーフティカーによって失ってしまったのだ。

「リヤウイングが壊れたことに関しては、僕にできることは何もなかった」とディ・グラッシ。

「その後、2回目のセーフティカーが出動した時に、ピットインを行った。それは戦略的に非常に懸命な判断だった」

「エネルギー効率の高いマシンとドライバーなら、この戦略を推し進めることができる」

「レース中盤で首位に立ったとき、僕は3番手のジャン-エリック・ベルニュ(テチータ)とのギャップは管理できると踏んでいた。でも、3回目のセーフティカーが出動した時に、それは難しいとわかった」

 全45周中25周の段階で、ディ・グラッシのバッテリー残量は、彼よりも遅くマシン交換した他のライバルよりも25%ほど減っていた。

 ディ・グラッシは、勝利の一因となったのは、ジェローム・ダンブロジオ(ドラゴンレーシング)の存在であったことを認めている。ダンブロジオは、ディ・グラッシと同じ戦略を採り、終盤までディ・グラッシの障壁となって迫り来る3番手のベルニュを抑えた。

「彼は本当に素晴らしい仕事をした。彼らを抑えてくれたんだよ。僕が勝利するのに大いに貢献してくれた」とディ・グラッシは語った。

「バッテリー残量の差からすると、勝つのはとても難しく、ほとんど不可能なものだと思っていた」

 ディ・グラッシの同僚であるダニエル・アプトは、今シーズンの香港ePrixで、レース早々に破損したウイングを交換したものの、ディ・グラッシと同様の作戦を採って2位に入賞した。

 優勝したディ・グラッシは、現在ポイントリーダーであるルノー・e.ダムスのセバスチャン・ブエミに5ポイント差の2番手に迫った。

「僕はフリー走行2回目で2番手だったから、このレースに自信を持っていた。でも予選でタイムを出せず、決勝も後方からスタートする羽目になって、最悪なシチュエーションだった」

「それからレースでも天国と地獄を繰り返して、最終的には優勝することができたんだ」

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この記事について
シリーズ フォーミュラE
イベント名 メキシコシティePrix
サーキット アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲス
ドライバー ルーカス ディ・グラッシ
記事タイプ 速報ニュース