開幕迫るフォーミュラE、ディルイーヤePrixのレイアウトを微調整。コスト削減も目的?
サウジアラビアでの開幕戦を2週間後に控え、フォーミュラEとFIAはリヤド・ストリート・サーキットのコースレイアウトにいくつかの変更を加えた。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
フォーミュラEとFIAは、開幕戦ディルイーヤePrixが行なわれるリヤド・ストリート・サーキットのレイアウトにいくつかの変更を加えたことが明らかになった。
フォーミュラEのシーズン7(2020-21年)は、サウジアラビアの首都リヤド近郊のストリート・サーキットで行なわれる。開催3年目となる今回は、ダブルヘッダーのナイトレースとして開催され、全長2.495kmのサーキットにはLEDライトが設置された。
ナイトレースとなることがディルイーヤePrix最大の変更点になると予想されていたが、レースに向けていくつかのコーナーにも調整が加えられている。
ピット出口に近いターン2やターン9~10の複合コーナー、ターン18~19のシケインなどが変更されているようだ。
motorsport.comの調べによると、今回の修正はトラックに含まれる道路網に、地元自治体が行なった変更に適応するためのモノだという。
リヤド・ストリート・サーキットの従来のレイアウト
Photo by: FIA Formula E
開催が目前に迫る中でのレイアウト変更は、各チームのシミュレーションに影響を与える可能性がある。フォーミュラEはバッテリーのマネジメントがレースの肝となるため、各チームは事前のシミュレーションにかなりのコストを費やしている。
そのため、ドライバーたちはリヤドに向かう前に新しいレイアウトをシミュレータで試すという、慌ただしいスケジュールをこなす必要があるだろう。
日産・e.ダムスのセバスチャン・ブエミは、コース変更について次のように語った。
「FIAからアップデートが送られてきた。ピット出口が改善されたんだ。以前はピットから出る時、コース上にいるマシンを見ることができなかった。ウォールが少し移動されたんだ」
「下りのシケインがあるんだ。すでに非常に高速だったけど、それがさらに高速になった。ウォールが可能な限りオープンになったんだ。またロングストレートの後には、僕たちが少しコースをカットしていた区間があるが、そこにウォールが置かれて、もうカットができないようになった」
「これらは小さな変更だけど、シミュレータで準備をすることが重要だ。可能な限り現実に近い形でね」
「FIAのドキュメントは金曜日(2月12日)に送られてきたから、日曜日の夜と月曜日、どちらに(シミュレータ作業が)できるのか分からなかったんだ」
「結果的に、(シミュレータの)コースを作っている人たちは週末の間ずっと、できる限り早く準備ができるように作業をしてきたんだ」
「最初のレースの14日前にドキュメントが送られてきた。彼らは14日前にレイアウトを見せることで(シミュレーションの)コストを削減しようとしているけど、最終的には何も削減されているとは思えない。みんな狂ったように仕事をするだけなんだ」
4月に開催されるバレンシアePrixでも、各チームは同様の問題に直面すると予想されている。常設サーキットであるリカルド・トルモ・サーキットでの開催となるが、ストレートなどにシケインが設けられる可能性もある。フォーミュラEは今回と同様、レースの2週間前に正確なレイアウトをチームに共有すると見られる。
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