フォーミュラEサウジアラビア戦、来季はディルイーヤからジェッダに開催地変更へ。F1レイアウトの短縮版を予定

フォーミュラEは、サウジアラビア戦の開催地をディルイーヤからジェッダに変更する運びとなった。

Stoffel Vandoorne, DS Penske

Stoffel Vandoorne, DS Penske

写真:: Joao Filipe / DPPI

 フォーミュラEは、2024-2025年シーズンの第3戦・第4戦に予定されているサウジアラビアでのレースを、F1が開催されているジェッダ・コーニッシュ・市街地サーキットの短縮レイアウトで開催する予定であることを発表した。

 2024年12月にサンパウロで開幕予定のフォーミュラEシーズン11は、今年6月にその開催カレンダーが発表された。その時点では、2025年2月14日、15日にダブルヘッダーで開催されるサウジアラビア戦の開催地は従来通りディルイーヤとされていた。

 しかしながらサウジアラビアのスポーツ省は、ディルイーヤの市街地コースに代わってジェッダでフォーミュラEを開催することを承認。FIA世界モータースポーツ評議会による正式な承認が得られれば、晴れてジェッダ開催が正式決定する。なお、フォーミュラの2024-2025シーズン開催カレンダーを承認するための会議は10月に行なわれる予定だ。

 この件について、フォーミュラEの広報担当者は次のように語っている。

「ジェッダE-Prixは、高速で流れるようなコーニッシュ市街地サーキットの改良版レイアウトを使用することで爽快なレース体験を演出し、当該地域におけるモータースポーツの成長に貢献する」

「息を呑むような紅海を背景にした2025年のジェッダE-Prixは、ファンにとっても参加者にとっても忘れられない体験を約束するものだ」

 ジェッダ・コーニッシュ・サーキットの正式な計画は2019年に発表され、その2年後である2021年には早くもF1が初開催された。同年のレースでは、レッドブルのマックス・フェルスタッペンとメルセデスのルイス・ハミルトンのタイトル争いが最終局面を迎えていたこともあり、ふたりの白熱したバトルはファンの記憶に刻まれた。

 同サーキットは27ものコーナーを有するレイアウトであるが、そのほとんどが高速区間であり、ブレーキングポイントは多くない。そのため世界の中でも有数の高速サーキットという位置付けだ。前述の通りフォーミュラEの開催にあたってはレイアウトが変更されるが、具体的な計画に関してはフォーミュラEからもFIAからもアナウンスはないのが現状だ。

 またフォーミュラEの2024-2025年カレンダーにおいて、不確定なものは他にも残っている。3月8日のスロットに入っているシリーズ第5戦の開催地が未発表となっているのだ。

 ここはタイのチェンマイになるのではないかと考えられていたが、最近新政権が発足したことにより、フォーミュラE初開催の可能性は低くなっている模様。フォーミュラE側は代替案を検討しているものと見られる。

 

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