フォーミュラEシーズン5来週開幕! マッサ、バンドーン……F1経験者も多数参戦

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フォーミュラEシーズン5来週開幕! マッサ、バンドーン……F1経験者も多数参戦
2018/12/04 3:28

フォーミュラEのシーズン5が12月15日(土)にサウジアラビアで開幕。マッサやバンドーンなど、F1経験者も多数参戦する。

 12月15日(土)に開幕するフォーミュラEの第5シーズン。このシーズンはフォーミュラEにとって、大変革の1年となる。

 この第5シーズンから、フォーミュラEのマシンは一新。”Gen2”と呼ばれる、さらに近未来的となったマシンでの戦いとなる。それに伴いバッテリーも一新。蓄電容量が増えることにより、これまである意味フォーミュラEの”名物”ともなっていたレース中の”マシン乗り換え”が廃され、1台のマシンでチェッカーまで駆け抜けることになる。さらに出力も大きくなることで、スピードも上がる。

 そんなフォーミュラEには、世界中からトップレベルのドライバーが集結。どこよりも熱いバトルが繰り広げられる。その中には、F1参戦経験者も多い。

 ここでは、第5シーズンにエントリーしているF1経験者を見ていこう。

※【R】はフォーミュラE今季初参戦のルーキードライバー

【R】フェリペ・マッサ(ヴェンチュリ)

 

 フェラーリ、ウイリアムズなどで活躍したフェリペ・マッサが、満を持してフォーミュラEデビューを果たすことになった。ミハエル・シューマッハーを師と仰ぎ、時には速さで凌ぐこともあったマッサ。2008年にはF1タイトル獲得まであと1ポイントまで迫った経験があり、その速さは折り紙つき。キャリア終盤にはウイリアムズに移籍し、強豪チームを苦しめることもあった。

 そのマッサが、今季ベンチュリからフォーミュラEデビュー。唯一のF1ウイナーとして、シーズンに挑む。レースは約1年のブランクがあるが、どんな活躍を見せるのか? 注目である。

【R】ストフェル・バンドーン(HWA)

 

 つい先日までマクラーレンのF1マシンをドライブしていたストフェル・バンドーンも、シーズン5からフォーミュラEに参戦する。マクラーレン時代はチームの低迷時期に当たってしまったため、満足いく成績を残すことができなかった。しかし、GP2時代には圧倒的な強さを発揮し、さらにスーパーフォーミュラ時代にも、その才能をいかんなく発揮した。

 バンドーンが加入したHWAは、シーズン5から初参戦。しかしシーズン6からワークス参戦するメルセデスの先鋒としての意味合いが強く、バンドーンとHWAの役割は非常に大きい。しかもバンドーンは、メルセデスのモータースポーツ部門のトップであるトト・ウルフ直々の依頼によりHWAに加入しており、その期待は高い。成績によっては、来シーズン以降メルセデス・フォーミュラEの”顔”になる可能性もあり、参戦1年目から重要なシーズンということになるだろう。

ジャン-エリック・ベルニュ(テチータ/シーズン4王者)

 

 フォーミュラE第4シーズン王者のジャン-エリック・ベルニュは、引き続きテチータのマシンをドライブ。昨年までのテチータはルノーのカスタマーチームだったが、今季からはDSのワークスチームとなり、戦闘力向上が期待できる。

 ベルニュは2012〜2014年の3シーズンにわたってトロロッソのマシンをドライブ。通算14回の入賞を果たしている。ただ、2014年限りでトロロッソF1のシートを失うと、第1シーズン(2014-2015年)の第3戦プンタ・デル・エステePrixからフォーミュラEデビュー。いきなりポールポジションを獲得する速さを見せた。第3シーズン最終戦で念願の初優勝を飾ると、第4シーズンは全戦入賞&4勝と速さと安定性を発揮し、王者に輝く。押しも押されぬ、フォーミュラEのトップドライバーのひとりだ。

ネルソン・ピケJr.(ジャガー/シーズン1王者)

 

 言わずと知れた、F1王者ネルソン・ピケの息子である。F1時代は表彰台1回(2008年ドイツGP)が最高位だったが、フォーミュラEには第1シーズンからエントリー。初年度に2勝を含む5回の表彰台を獲得し、見事同シリーズの初代王者となった。

 ただ2年目以降はチームの勢いが低迷し、入賞すらままならない状況となってしまう。そのため、シーズン4からはジャガーに移籍し、今年は移籍後2シーズン目に挑むこととなる。

 第2シーズン以降表彰台も獲得できていないが、今季久々の好成績を狙う。

セバスチャン・ブエミ(ニッサン・e.ダムス/シーズン2王者)

 

 チャンピオン獲得は第2シーズンのみだが、ここまで通算12勝。フォーミュラE最強ドライバーと言っても過言ではないセバスチャン・ブエミ。その活躍はフォーミュラEのみにとどまらず、WEC(世界耐久選手権)ではTOYOTA GAZOO Racingの8号車のドライバーとして中嶋一貴やフェルナンド・アロンソと組み、F1ではレッドブル・レーシングのリザーブドライバーを務める。どんなマシンに乗っても速い、マルチな才能を発揮し続けている。

 彼の才能が光ったのは、第3シーズン。WECに参戦しなければならず、当初から2レースを欠場する予定だったブエミは、勝つか、入賞圏外か(出走10戦中6勝、失格2回)という極端なレースを繰り広げた。結局最終的には、フル参戦できたルーカス・ディ・グラッシに24ポイント差をつけられ、ランキング2位に終わった。

 そのブエミは昨シーズンは未勝利に終わったが、2年ぶりの優勝はなるか? 

 彼がF1レギュラー参戦していたのは、2009〜2011年の3年間。トロロッソのマシンで通算15回の入賞を果たしている。

ルーカス・ディ・グラッシ(アウディ・スポート・アプト・シェフラー/シーズン3王者)

 

 F1参戦は2010年の1年のみ。しかもヴァージンでのシーズンであったため、入賞を果たすことはできなかった。

 ただディ・グラッシは、その後スポーツカーレースに活躍の場を移すと、アウディのドライバーとして頭角を表す。さらにフォーミュラEには第1シーズンから参戦し、同シリーズの初戦となった北京ePrixで勝利。フォーミュラEの初代ウイナーとなった。

 シーズン3にはブエミとの激戦を制して念願のチャンピオン獲得。シーズン4は序盤5レースこそ無得点だったが、その後は7戦連続で2位以上という驚異的な走りを見せ、ランキング2位となった。ここまで通算8勝である。

 2016年の年末には、東京・丸の内でフォーミュラEマシンのデモ走行を披露した。

ジェローム・ダンブロジオ(マヒンドラ)

 

 F1フル参戦は2011年。非力なヴァージンでのデビューとなったため成績は振るわず、カナダGPでの14位が最高だった。

 フォーミュラEには、シーズン1から参戦。4シーズンにわたってドラゴン・レーシングのマシンを駆り、通算2勝を挙げている。ただこの2シーズンは低迷し、優勝はおろか表彰台も獲得できていない。

 今季からはマヒンドラに移籍し、心機一転躍進を目指す。

【R】パスカル・ウェーレイン(マヒンドラ)

 

 メルセデスとの契約が解除されることになったウェーレインも、フォーミュラEへのデビューが決定。所属チームはマヒンドラである。ただ、年内はメルセデスとの契約が残っているため、参戦開始は年明けの第2戦から。

 ザウバー在籍時代にも光る走りを見せており、フォーミュラEでいかなる活躍を見せるか?

アンドレ・ロッテラー(テチータ)

 

 スーパーGTやスーパーフォーミュラ(フォーミュラ・ニッポン含む)で大活躍。WECでも王者になり、さらにル・マン24時間で3勝……日本育ちのオールラウンドプレイヤーである。

 F1に参戦したのは2014年のベルギーGPのみ。チームは非力なケータハムであり、好成績を望むのは難しかったが、それでも印象的な走りを見せた。

 フォーミュラEにはシーズン4から参戦。当初はマシンに慣れることができず苦しんだが、第4戦サンティアゴePrixで2位に入賞すると、その後はフロントランナーの仲間入り。チームメイトであるベルニュのタイトル獲得をサポートした。

 ロッテラーはシーズン5もテチータに残り、ベルニュとタッグを組む。

フォーミュラEシーズン5、J SPORTSでは全戦生中継!
→FIA フォーミュラE選手権 番組サイト(https://www.jsports.co.jp/motor/formulae/

■番外編:フォーミュラEに参戦したF1経験者

ピエール・ガスリー(シーズン3/ルノー・e.ダムス)

 

 今季はトロロッソ・ホンダのドライバーとして活躍、来季レッドブル・ホンダに昇格することが決まっているピエール・ガスリーはWEC参戦のため欠場となったブエミの代役として、シーズン3のニューヨークePrixにスポット参戦。いきなりの参戦だったにもかかわらず、驚きの走りを見せた。ただ、FYC(フルイエロー・コーション)解除時の再スタートに慣れず、徐々に遅れていくことになった。

 それでも最後は追い上げ、マヒンドラ勢と表彰台を争ったが、最終ラップの最終コーナーで接触。マシンは大破し、壊れたままの姿でチェッカーフラッグを受けた。

佐藤琢磨(シーズン1/アムリン・アグリ)

 

 フォーミュラE最初のレースとなった2014年の北京ePrixに参戦。フォーミュラEの前日シェイクダウンでは最速タイムを記録……フォーミュラEの初セッションで、記念すべき結果となった。決勝ではマシントラブルによりスローダウンするシーンが目立ち、隊列からは大きく遅れてしまったものの、ファステストラップを記録。こちらも史上初の記録に名を刻んだ。日本人で唯一、フォーミュラEでのポイントを獲得しているドライバーである。

小林可夢偉(シーズン4/アンドレッティ)

 

 フォーミュラE第4シーズンの開幕戦、香港ePrixにアンドレッティから参戦。レース1は18位、レース2は17位に終わった。事前テストもほぼできない状況での参戦であり、本人も「なかなかのチャレンジだった」と語るように苦戦。ただ、フォーミュラEの魅力は感じたようで「オファーがあったらまた乗りたい」と、レース後に小林本人が語っている。

山本左近(シーズン1/アムリン・アグリ)

 

 シーズン1の中盤、アメリカのホームステッドで、フォーミュラEをテスト走行。その後、シーズン1最終戦のロンドンePrixにアムリン・アグリからスポット参戦した。しかし、レース参戦は久々だったということもあり、レース1、レース2共にクラッシュに終わった。

 その後、東京・六本木のけやき坂でフォーミュラEマシンをデモラン。日本国内でフォーミュラEを走らせた、最初のドライバーとなった。

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