登録

Sign up for free

  • Get quick access to your favorite articles

  • Manage alerts on breaking news and favorite drivers

  • Make your voice heard with article commenting.

Motorsport prime

Discover premium content
登録

エディション

日本

FE第5戦マラケシュ決勝:電池残量ゼロの消耗戦。ダ・コスタ通算3勝目

フォーミュラE第5戦マラケシュePrixの決勝レースが行なわれ、DSテチータのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタが優勝を果たした。

Antonio Felix da Costa, DS Techeetah, DS E-Tense FE20, Andre Lotterer, Porsche, Porsche 99x Electric, Jean-Eric Vergne, DS Techeetah, DS E-Tense FE20

写真:: Sam Bagnall / Motorsport Images

 フォーミュラEの2019-2020シーズン第5戦マラケシュePrixの決勝レースが行なわれ、DSテチータのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタが優勝を果たした。

 決勝レーススタート時の気温は19度、路面温度は34度というコンディション。ダ・コスタがポールポジションからスタートした。サーキットは1周2.971km、45分+1周で争われた。

 ダ・コスタは完璧なスタートを決め、ホールショットを奪った。タイトなターン1も、各車大きな接触なく通過。ただし、1周目から各所で順位の入れ替わりがあった。マー・チンホワ(NIO)はジャンプスタートが疑われ、審議対象となった(後にドライブスルーペナルティが科された)。

 3番手スタートだったアンドレ・ロッテラー(ポルシェ)は、ターン4〜5のシケインで一瞬コースオフした隙を突かれ、ニック・デ・フリーズ(メルセデス)にポジションを奪われてしまった。なおこのロッテラーのコースオフは審議対象となったが、デ・フリーズにポジションを譲ったとして、罰則は科されなかった。

 レース序盤は、ダ・コスタとBMWのマキシミリアン・ギュンターの一騎打ち。3番手デ・フリーズを2秒ほど引き離し、マッチレースの様相を呈していった。

 ただ3番手を行くデ・フリーズは、回生時のオーバーパワーの疑いで審議対象とされ、結局ドライブスルーペナルティが科されてしまった。デ・フリーズはこのペナルティで、最後尾まで下がってしまう。

 レース序盤は膠着状態。そんな状況を打ち破ったのは、10番手のジェローム・ダンブロジオ(マヒンドラ)だ。ダンブロジオは真っ先にアタックモードを起動させ、35kWのエキストラパワーを取得。ジャガーのジェームス・カラドにプレッシャーをかけていった。カラドも翌9周目にアタックモードを起動させ、防戦。激しいバトルへと展開していった。

 先頭の2台は、11周目に揃ってアタックモードを起動。ジャン-エリック・ベルニュ(DSテチータ)もこれに倣った。ベルニュはこれを活かし、セバスチャン・ブエミ(日産・e.ダムス)とエドアルド・モルタラ(ベンチュリ)をオーバーテイク。さらにロッテラーも抜いて3番手までジャンプアップした。

 ロッテラーは遅れてアタックモードを起動し、ベルニュを抜き返す。そうこうしている間に、首位ダ・コスタと2番手ギュンターは、3番手ロッテラーまで4秒の差を築いた。

 このレースでのファンブーストは、ストフェル・バンドーン(メルセデス)、パスカル・ウェーレイン(マヒンドラ)、ダ・コスタ、ルーカス・ディ・グラッシ(アウディ)、ダンブロジオの5人に与えられた。

 15周目、ギュンターがダ・コスタに急接近! そして16周目のターン1でオーバーテイクを完了し、首位に立った。ただこのふたりのバトルの間に、ロッテラー以下のマシンも接近する。

 18周目、ウェーレインはファンブーストをうまく使い、前を行くサム・バード(ヴァージン)を抜いて12番手とした。

 20周目、2番手のダ・コスタが2度目のアタックモードを起動させた。その際ロッテラーに並びかけられたが、なんとかこれを阻止。ギュンターに迫っていった。そしてギュンターの真後ろにつくと、いとも簡単にオーバーテイク。首位を取り戻した。21周目にはギュンターもアタックモードを起動。さらにその後方には、ロッテラーをアタックモードなしで抜いたベルニュが上がった。

 後方のマシンの多くも、このタイミングで2度目アタックモードを起動。5番手モルタラは一時ブエミも先行されるも、すぐに抜き返すことに成功する。ロッテラーも23周目にアタックモードを起動。モルタラはその一瞬の隙を逃さず、4番手に浮上した。

 24周目にアタックモードを起動したベルニュは順位を落とさずに済み、4秒前を行くギュンターを追った。そして26周目には1分20秒911のファステストラップを記録するなど猛烈な勢いで迫り、アタックモードが切れる直前でオーバーテイク完了! これでDSテチータ勢が1-2体制を築いた。ベルニュは11番手スタートから、実に9台抜きである。

 それ以上にオーバーテイクを繰り返したのは、予選アタックに間に合わず、グリッド最後尾からのスタートとなったミッチ・エバンス(ジャガー)だ。エバンスは次々と前を行くマシンを交わし、残り5分という時点で8番手まで浮上してみせた。

 2番手に上がったベルニュだが、アタックモードが切れた後はペースが上がらず、ギュンターが厳しいプレッシャーをかけた。31周目のターン1では、あわや追突というシーンもあった。防戦一方のベルニュは、ダ・コスタからどんどん離されていってしまう。

 レース規定時間である45分が経過し、残り2周。ギュンターは全てのコーナーで、ベルニュにプレッシャーをかける。

 最終ラップ34周目のターン1でも、ギュンターがベルニュに並びかける。しかしベルニュはこれをなんとか阻止した。

 各車エネルギー残量が厳しい中、ギュンターとベルニュが激しいバトル。後方からはブエミも近づいてきた。しかしエネルギー残量1%以下という消耗戦の中、ギュンターがついにベルニュを捕らえ2番手に浮上した。

 結局ダ・コスタは、11.4秒の大差をつけてトップチェッカー。直近2戦、連続で2位を獲得していた男が、ついに優勝を手にした。これでダ・コスタはフォーミュラE通算3勝目。この勝利で今季の獲得ポイントを67とし、ランキング首位に立った。

 2位にはギュンター、ベルニュは3位をなんとか確保したが、4位ブエミとはわずか0.2秒差だった。5位にはモルタラ、18台抜きの大活躍を見せたエバンスが6位に入った。以下ディ・グラッシ、ロッテラー、オリバー・ローランド(日産・e.ダムス)、バードまでが入賞した。

 第6戦三亜ePrixは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で延期が決定済みであるため、4月4日に行なわれる予定のローマePrixが、次なる戦いの場となる。

Read Also:

順位 ドライバー チーム 周回数 タイム 前車との差 平均速度 ポイント
1 Portugal アントニオ フェリックス・ダ・コスタ China テチータ 34 46'52.757       28
2 Germany マキシミリアン ギュンター United States アンドレッティ 34 47'04.184 11.427 11.427   19
3 France ジャン-エリック ベルニュ China テチータ 34 47'04.791 12.034 0.607   15
4 Switzerland セバスチャン ブエミ France ダムス 34 47'05.039 12.282 0.248   12
5 Switzerland エドアルド モルタラ Monaco ヴェンチュリ 34 47'08.414 15.657 3.375   10
6 New Zealand ミッチ エバンス United Kingdom ジャガー・レーシング 34 47'09.092 16.335 0.678   9

Be part of Motorsport community

Join the conversation
前の記事 フォーミュラE第5戦マラケシュePrix 決勝ライブテキスト
次の記事 これがSF王者の適応力。キャシディ、初参加のFEテストでレコード更新最速タイム

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?

Sign up for free

  • Get quick access to your favorite articles

  • Manage alerts on breaking news and favorite drivers

  • Make your voice heard with article commenting.

Motorsport prime

Discover premium content
登録

エディション

日本