モナコePrix決勝:ベルニュ今季2勝目。マッサ、遂に表彰台に上がる

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モナコePrix決勝:ベルニュ今季2勝目。マッサ、遂に表彰台に上がる
執筆:
2019/05/11 15:57

フォーミュラEの第9戦モナコePrix決勝が行われ、DSテチータのジャン-エリック・ベルニュが優勝を果たした。

 フォーミュラE第9戦モナコePrixの決勝レースが行われ、ジャン-エリック・ベルニュ(DSテチータ)が優勝を果たした。

 2年ぶりにフォーミュラEがモナコに帰ってきた。当初は今シーズンからF1モナコGP同様のサーキットレイアウトで行われる予定だったが、一転従来の短いコースで行われることになった。

 予選でポールポジションを獲得したのは、DSテチータのジャン-エリック・ベルニュ。2番グリッドにはパスカル・ウェーレイン(マヒンドラ)と、F1経験者ふたりがつけた。

 スーパーポールセッションで最速だったのはオリバー・ローランド(日産・e.ダムス)だったが、グリッド降格ペナルティにより3番グリッドからのスタートとなった。また、当初2番グリッドを獲得していたミッチ・エバンス(ジャガー)も、予選でのエネルギー使用違反を問われるなどしたため、10グリッド降格となっている。この他、エドアルド・モルタラ(ベンチュリ)とジェローム・ダンブロジオ(マヒンドラ)が3グリッド降格、マキシミリアン・ギュンター(ドラゴン)も10グリッド降格のペナルティを受けた。

 迎えた決勝レース、好スタートを決めたのは、ポールポジションから発進したベルニュ。サンテ・デ・ボーテでウェーレインがアウトから並びかけるが、なんとかベルニュがこれを阻止する。後方では3ワイドになるシーンもあったが、混乱もなく1周目を消化した。

 先頭のベルニュは、一気に逃げ込みを図る。しかしウェーレインはそうはさせじと、必死に食らいつき、3番手以下を引き離していく。

 各車攻め手を欠いた状態で、周回が進んでいく。そんな中、7周目には5番手を行くセバスチャン・ブエミ(日産・e.ダムス)がアタックモードを起動し、前を行くフェリペ・マッサ(ベンチュリ)にプレッシャーをかけていく。マッサはディフェンスのためか、続く8周目にアタックモードを起動する。

 10周目のサン・デボーテでウェーレインがオーバーラン。ウェーレインはローランドとマッサに先行されてしまう。一方、17番手を行くアンドレ・ロッテラー(DSテチータ)は、再三アタックモードを起動しようとするが、なぜか起動することができない。

 先頭のベルニュ逃げ、2番手のローランドから4番手のウェーレインまでがひと塊となってレースが進んでいく中、ブエミはペースが上がらずに先頭集団から引き離されていってしまう。ブエミの後ろは、ずっと数珠つなぎである。

 26周目、サム・バード(ヴァージン)がストフェル・バンドーン(HWA)をオーバーテイク。まだこれに続いて、ルーカス・ディ・グラッシ(アウディ)もバンドーンを抜いた。またこの2台は27周目にアレックス・リン(ジャガー)をも抜いた。リンはこの攻防の中で右フロントのカウルにダメージを負ってしまい、29周目にはこれをコース上に落としてしまう。ギュンターも同様のパーツを壊してしまいオーバーラン……これでフルコース・イエロー(FCY)が宣言された。

 31周目からレースがリスタート。しかしこの間に、ベルニュが大きくリードを失ってしまう。ベルニュ、ローランド、マッサの3台が、1秒以内に入る大接近戦の様相となった。またウェーレインもこれに追いつき、4つ巴の終盤戦へと突入していく。

 32周目、ディ・グラッシは詰まった前車を抜きにかかるが、ウォールとの間に挟まれる格好となり、マシンにダメージを負ってリタイアしてしまった。

 残り40周目あたりから、ベルニュが若干のペースアップ。ローランドとの差を再び広げ始める。そんな中44周目に、2番手を行くローランドが2度目のアタックモードを起動し、ベルニュとの差を一気に縮める。45周目にはベルニュと3番手マッサもアタックモードを起動し、続く46周目にはウェーレインもアタックモードに入った。

 47周目、ターン1のサン・デボーテでロビン・フラインス(ヴァージン)とアレクサンダー・シムス(BMWアンドレッティ)が接触。選手権リーダーだったフラインスはマシンに大ダメージを負い、ここでリタイアとなった。

 各車3%前後というギリギリのエネルギー残量で最終ラップに突入。トップ4台の中で最もエネルギーに余裕があるのはローランドだ。しかしベルニュは追撃をなんとか凌ぎ切って、トップチェッカー。今シーズン初めて2勝目を挙げたドライバーとなった。

 2位にはローランド。3位にはマッサが入った。マッサはフォーミュラEでの初表彰台である。ウェーレインは4位と、惜しくも表彰台には届かなかった。

 ブエミは終盤追い上げて、首位から6秒差の5位。6位にはアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(BMWアンドレッティ)が入った。

 なお最終ラップのラスカスでは、入賞圏内を争っていたバードがストップ。バードは右リヤタイヤを完全に失っており、チェッカーまでたどり着くことができなかった。またロッテラーは9番手でフィニッシュしたが、アタックモードを起動できなかったため、何らかのペナルティを受ける可能性がある。

 このレースのファステストラップは、4位でフィニッシュしたウェーレインが獲得した。

 今回のレースの結果、ベルニュが獲得ポイントを87まで積み重ね、ランキング首位に浮上。2番手ロッテラー、3番手フラインスとなった。

→フォーミュラE第9戦モナコePrix決勝結果

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この記事について

シリーズ フォーミュラE
イベント 第9戦モナコePrix
執筆者 田中健一
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