フォーミュラE 東京E-Prix

悔しい悔しい、母国初レース”東京E-Prix”2位の日産……西川エンジニア「あとちょっとだった。でも最後まで諦めない、ローランドに感動です」

フォーミュラEの東京E-Prixで2位となった日産のチーフ・パワートレイン・エンジニアを務める西川直志氏はレースを振り返り、「あとちょっとだったなぁ」と悔しがった。

田中 健一

編集: 2024/03/30 9:32

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Tadashi Nishikawa, Chief Powertrain engineer, Nissan Formula E Team

 初開催となったフォーミュラEの東京E-Prix。母国レースを初めて戦うことになった日産は、最後の最後までオリバー・ローランドが勝利を目指したが、僅かに届かず……2位でチェッカーを受けた。

 日産フォーミュラEチームのチーフ・パワートレイン・エンジニアを務める西川直志エンジニアは「あとちょっとだった」と悔しがると共に、最後まで諦めなかったローランドの攻めの姿勢に感動したと語った。

 東京E-Prixの予選でローランドは、デュエルのファイナルまで進出。マセラティのマキリミリアン・ギュンターとの一騎打ちを繰り広げた。アタック序盤はローランドが先行したが、ギュンターが逆転し周回終盤へ。ローランドの勝ちは潰えたかと思われたが、土壇場で大逆転! 僅か0.021秒差でポールポジションを獲得することになった。

 レースでもローランドは首位を快走。しかもローランドが先に2度のアタックモードを起用し終えた段階で、2番手のギュンターはまだアタックモードの使用義務が残っていたため、ローランド有利と見えた。アタックモードを起動すると、当然出力は上がるが、その起動時には”アタックゾーン”を通過せねばならず、タイムだけでなくポジションを落としてしまうことも多いからだ。

 しかしギュンターはローランドを抜き去ると、いきなりハイペースで飛ばし、2秒のリードを築いてそのままアタックモードを起動。首位のままレースに復帰すると、最後はローランドの猛攻を凌ぎ切り、トップチェッカーを受けた。ローランドと日産は、ほんの僅かの差で、チームの母国での初レースを、勝利で飾ることができなかった。

「ああ、悔しいですねぇ。あとちょっとだったなぁ」

 西川エンジニアは、本当に悔しそうにそう語った。

「色々とデータの分析をしなければいけない部分はありますが、画面で見る限りでは、先頭をずっと走っていた分、エネルギーマネジメントが厳しかったようです。まだ、ハッキリとは分からないですけどね」

「抜かれるまで、ずっと風除けにされていたんだと思います。そのため、後ろ(ギュンター)の方がエネルギーを残していました。それを使ってオーバーテイクしてきたんではないかと思います」

 レースにタラレバは禁物である。しかし西川エンジニアは、勝てる手応えがあったからこそ、この悔しさに繋がっていると語った。

「レースは水物ですからね、タラレバを言っても仕方ないですが……(勝利が近かったからこそ)悔しいですね」

「ただ昨シーズンに比べると勢いは良く、3戦連続で表彰台を獲得できています。チームとしても、勝つまでにはもう一歩というところに来ていると思います。今後に期待したいですね」

「でも、ローランドが最後までオーバーテイクを諦めずにチャレンジしたところに、ちょっと胸が熱くなりました。あのチャレンジスピリットには、すごく感動しました」

 このレースには、NISMOブランドなどを展開する日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社の片桐隆夫も現地で観戦。表彰式の際に次のように語った。

「表彰台に乗れました。そして次のやるべきことが明らかになったということで、良かったと思います」

「東京でフォーミュラEのレースができるなんて、夢のようです。ずっと熱望していました。日本でというだけで嬉しいのに、それが東京、しかも日本の公道では初の世界選手権ということで、多くの人にフォーミュラEを知ってもらう第一歩になっていれば嬉しいです」

 

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 フォーミュラE東京E-Prixは最終周まで大激戦、ギュンターが優勝! 日産のローランド惜しくも届かず2位

次の記事 ローランド、エネルギー管理に苦しみ勝利に届かず「悔しさもあるけど、日本で結果を出せて誇りに思う」

More from

田中 健一



日本から世界に挑戦……宮田莉朋、中村仁の2026年の評価をトヨタ加地ディレクターに訊く

F1

F1 12 時間前

日本から世界に挑戦……宮田莉朋、中村仁の2026年の評価をトヨタ加地ディレクターに訊く



F1分析|フェラーリの秀逸な準備。最適なタイヤはソフトだと、初日から気づいていた可能性……”バグ”がなければ、打倒メルセデスは間違いなかった?

F1

F1

バーレーンGP

2 日前

F1分析|フェラーリの秀逸な準備。最適なタイヤはソフトだと、初日から気づいていた可能性……”バグ”がなければ、打倒メルセデスは間違いなかった?



アロンソがセパンで8位、最後ノリスを封じる「次のシンガポールにも希望が見えている」

F1

F1

バーレーンGP

2 日前

アロンソがセパンで8位、最後ノリスを封じる「次のシンガポールにも希望が見えている」

More from

日産



フォーミュラE新王者ローランド、F1やWECなど別シリーズ挑戦の可能性を否定「現状に満足。僕には帰るべき家庭があるんだ」

フォーミュラE

フォーミュラE 2025/07/19

フォーミュラE新王者ローランド、F1やWECなど別シリーズ挑戦の可能性を否定「現状に満足。僕には帰るべき家庭があるんだ」



3度目の正直で東京E-Prix制したローランド「今日はちょっとだけ幸運に恵まれた」

フォーミュラE

フォーミュラE

東京E-Prix:レース2

2025/05/18

3度目の正直で東京E-Prix制したローランド「今日はちょっとだけ幸運に恵まれた」



日産、経営再建で2万人リストラもフォーミュラEプロジェクトには「影響なし」絶好調のまま東京E-Prixへ

フォーミュラE

フォーミュラE

東京E-Prix:レース1

2025/05/14

日産、経営再建で2万人リストラもフォーミュラEプロジェクトには「影響なし」絶好調のまま東京E-Prixへ

最新ニュース



好調だったはずのマクラーレンはなぜ4番手チームに成り下がったのか。「状況が一変した。データに異常もないのに」とステラ代表

F1

F1 F1

バーレーンGP

10 時間前

好調だったはずのマクラーレンはなぜ4番手チームに成り下がったのか。「状況が一変した。データに異常もないのに」とステラ代表



ラッセル痛恨……シンガポールGPグリッド降格決定で逆転タイトルに暗雲。ウルフ代表認める「残念だが」

F1

F1 F1

バーレーンGP

11 時間前

ラッセル痛恨……シンガポールGPグリッド降格決定で逆転タイトルに暗雲。ウルフ代表認める「残念だが」



日本から世界に挑戦……宮田莉朋、中村仁の2026年の評価をトヨタ加地ディレクターに訊く

F1

F1 F1 12 時間前

日本から世界に挑戦……宮田莉朋、中村仁の2026年の評価をトヨタ加地ディレクターに訊く



アロンソ、ダカールラリーへの再挑戦が2027年にも実現か? プロドライブから参戦の噂

Dakar

DAKR Dakar 13 時間前

アロンソ、ダカールラリーへの再挑戦が2027年にも実現か? プロドライブから参戦の噂

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録