フォーミュラE 東京E-Prix レース1
まさにカオスな結末! クラッシュ車両がコースを塞ぎ赤旗中断。優勝デ・フリーズとキャシディふたりの”ニック”が表彰台に|フォーミュラE第15戦東京E-Prix
ニック・デ・フリーズが、フォーミュラE東京E-Prixの決勝レースを制した。
田中 健一
編集: 2026/07/26 12:28
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Nyck De Vries, Mahindra Racing
写真:: Simon Galloway / LAT Images via Getty Images
フォーミュラEの第15戦東京E-Prix決勝レースが行なわれ、マヒンドラのニック・デ・フリーズが優勝を果たした。
日本で初の公道ナイトレースとして開催された今年のフォーミュラE東京E-Prix。日曜日の第15戦は、目まぐるしく変わる天候に見舞われた。
13時30分から行なわれる予定だったフリー走行3回目は、雷雨のため中止。予選は予定通り行なわれたものの、ところどころ路面に濡れたところが残る……特に1コーナーのブレーキングゾーンはずぶ濡れというコンディションで行なわれた。
そして決勝直前にも豪雨が襲来し、サーキット全域の路面を濡らした。ただ今度の雨は雷を伴ってはおらず、予定時刻にセーフティカー先導でまずは1周し、各車スターティンググリッドに並んで2周目からスタートが切られた。
ポールポジションからスタートしたエドアルド・モルタラ(マヒンドラ)は、攻め立ててくるアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(ジャガー)をなんとか抑え、ホールショットを決めた。
ただ、早くも動いたのが2番手のダ・コスタだ。3周目に1回目のアタックモード(8分中4分を起動)で一気にモルタラの前へ。6番手を走る日産のオリバー・ローランドら後続の数人も、このタイミングでアタックモードを使った。
ダ・コスタとモルタラは、それぞれ単独走という状況。3番手のダニエル・ティクトゥム(クプラ・キロ)は、「グリップが全然ない!」と訴えてペースが上がらず、モルタラとの差がどんどん開き、後方には数台のマシンが数珠繋ぎで連なるという状況だった。
そんな中10周目、テイラー・バーナード(DS)がティクトゥムを攻略。3番手に浮上した。
そんな中14周目、ティクトゥムのチームメイトであるホセ-マリア・マルティ(ぺぺ・マルティ)がターン17でコンクリートウォールに突っ込んでしまい、クラッシュ。この事故車両を回収するために、フルコース・イエロー(FCY)が宣言された。
16周目にレースが再開されると、3番手バーナードがアタックモードを起動。大きく引き離されたトップ2台との差を縮めにかかった。アタックモードの効果強力で、モルタラ、ダ・コスタを立て続けに攻略。19周目に首位に立った。
後方ではミッチ・エバンス(ジャガー)がアタックモードを起動し、ローランドの背後に迫った。ローランドはこのタイミングでアタックモード2回目を起動せず、通常のパワーのままでエバンスを抑え続けた。
そうしているうちに、各車の隊列はグッと縮まり、特に首位〜7番手までが4秒以内の僅差にひしめく、大混戦となる。残りは10周だ。
ここで素晴らしい速さを見せたのがローランドで、アタックモードを使わずとも、次々に前をいくマシンをオーバーテイク。気付けば首位に浮上した。レースの残り周回数は10周を切っていた。
バーナードは2回目のアタックモードを起動し、ローランドから首位を奪い返そうとした。バーナードはこれで2回すべてのアタックモードを使い切った格好だ。しかしリヤウイングの左翼端板が脱落していた影響からか、ローランドには届かず。代わりにやはりアタックモードを起動させたデ・フリーズ(マヒンドラ)とキャシディ(シトロエン)のニックふたりが後方からの追い上げを成功させ、首位と2番手に立つことになった。18番手からスタートしたジェイク・デニス(アンドレッティ)も、残り5周というところでなんと3番手まで上がってきた。
残り2周、激戦となるかと思われたそのタイミングで、後続で多重クラッシュが発生。12番手を争っていたモルタラと、ジョエル・エリクソン(エンヴィジョン)が接触。エリクソンはこれでスピンし、モルタラはこれと正面衝突する形でクラッシュ。さらにはダ・コスタら後続の数台もこれに突っ込んでしまい、コースを塞いでしまった。
この接触により赤旗中断。各車はピットレーンに戻った。ただあろうことか、ジャン-エリック・ベルニュ(シトロエン)はピットインせずコースを直進。メインストレートにマシンを停めてしまった。
10分ほどの赤旗中断があった後、残り2周でレース再開。まずはセーフティカー先導で1周し、その後ローリングスタートが切られた。1周の激戦である。
この1周を逃げ切ったのはデ・フリーズ。今季2勝目をここ東京で飾った。
2位にはキャシディが入り、前日の第14戦3位に続く2戦連続の表彰台フィニッシュ。3位には超絶追い上げを見せたデニスが入った。
一時期勝ちも見えたように思われたローランドは結局は4位。ただナトーも6位に入っており、日産としてはダブル入賞を果たした格好だ。
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