ベルトが緩み表彰台逃したアプト「”命の危険”を前に選択の余地なかった」

アプトは決勝レースで3番手につけていたが、シートベルトが完全に緩んでしまったことで表彰台を逃してしまったと語った。

 フォーミュラE第6戦、プンタ・デル・エステePrix決勝レースで3番手につけていたダニエル・アプト(アウディ・スポート・アプト・シェフラー)は、マシンを乗り換えた後にシートベルトが完全に緩んでしまうトラブルに見舞われ、表彰台を逃してしまった。

 前戦メキシコシティePrixで、嬉しいフォーミュラE初優勝を挙げたアプト。5番手スタートの彼は、ピットストップまでにオリバー・ターベイ(NIO)、アレックス・リン(ヴァージン)を攻略し、3番手に浮上していた。

 しかしピットストップでマシンを乗り換えた後にシートベルトが緩んでしまうというトラブルが発生。彼はベルトを再固定するために緊急ピットインしたことで大幅にタイムをロスし、14位でレースを終えた。

「僕はマシンの中で、全く固定されていない状態だった。どうしてそんなことになったのか、見当もつかない」

 アプトはレース後、そう話した。

「僕たちは、何が起きたのか理解しなければならない。でもあの状況で、何をすることができた? 命の危険を冒すか、ピットに入るかの2択だろう。僕には選択の余地はなかった」

「だからピットに入り、ベルトを締め直したんだ。そして、ポイントを獲得できないほどタイムをロスした」

 レース後、この一件は審議対象となったが、スチュワードは次のように発表を行っている。

「ドライバーやチームマネージャー、副技術代表から聞き取りを行った結果、マシン交換の後、ドライバーはシートベルトによってしっかりと固定された状態でピットを離れたとスチュワードは判断した」

 また、ベルトのテンションを監視するデバイスのデータでは、2本のショルダーベルトは適切に固定されていたと示しており、この件に関するお咎めはなしとなった。

 以前はマシン交換を安全に行う為、ピットストップには最小限タイムが設定されていたが、それがサンティアゴePrixで撤廃されてからは、マシン交換が安全に行われているか各チームは厳しくチェックされている。

 アプトは、レースについて「本当に残念だった」と語った。

「ペースはすごく良かったし、自分が非常に強いと感じていた。ピットストップの前に、ターベイとリンをオーバーテイクすることもできた」

「3番手でピットに入り、3番手でピットアウトした。全てがうまくいっていたし、本当に速いと感じていたんだ。でもそれから2周した後、シートベルトがブレーキングの時に緩くなってきていることに気づいたんだ」

 アウディのチーム代表アラン・マクニッシュは、シートベルトの問題によりダブル表彰台を獲得するチャンスを失ったと主張した。アプトのチームメイトであるルーカス・ディ・グラッシは、優勝したジャン-エリック・ベルニュ(テチータ)のすぐ背後でチェッカーを受けている。

「ダニエルも、表彰台を獲得しようとしていた」と、マクニッシュはmotorsport.comに語った。

「彼がピットから出て行った時、その時点では問題なかった。しかしなぜだかベルトが緩み始め、彼はそれを直すためにピットに戻ってきた。彼は再びコースに出て行ったが、それでおしまいだ」

「私個人も、他のチャンピオンシップで以前同じことを経験した。そういったことが起きた場合、すぐにピットに戻る必要がある。それに疑問の余地はない。我々は、何が起きたのかを解明する必要がある」

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この記事について
シリーズ フォーミュラE
イベント名 プンタ・デル・エステePrix
サーキット プンタ・デル・エステ市街地
ドライバー ダニエル アプト
記事タイプ 速報ニュース