フォーミュラE三亜決勝:審議だらけの結末……ベルニュが首位、日産初表彰台

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フォーミュラE三亜決勝:審議だらけの結末……ベルニュが首位、日産初表彰台
執筆:
2019/03/23 8:40

フォーミュラE三亜ePrixの決勝レースが行われ、ジャン-エリック・ベルニュがトップチェッカー。日産・e.ダムスはローランドが2位に入り、フォーミュラE初表彰台を獲得した。

 フォーミュラE第6戦三亜ePrixの決勝レースが行われ、ジャン-エリック・ベルニュ(DSテチータ)がトップチェッカーを受けた。日産・e.ダムスもオリバー・ローランドが2位でフィニッシュし、表彰台を獲得している。ただ、審議対象となっているドライバーが多く、最終リザルトには変更が加えられる可能性もある。

 中国・海南島の三亜で初開催となったフォーミュラE。中国のハワイと呼ばれる地だけあって実に暖かく、気温29度、路面温度39度というコンディションでスタート時刻を迎えた。

 予選では最速、スーパーポールセッションでクラッシュを喫したセバスチャン・ブエミ(日産・e.ダムス)は、ブレーキシステムがレギュレーションに合致していないということで、スーパーポールセッションのタイムが抹消。さらにマシントラブルもあり、痛恨のピットレーンスタート。インタビュー記事にもあった通り、なかなか速さを結果に結びつけられない……そんな状況がまたも続いてしまう形となった。

 絶好のスタートを決めたのは、ブエミのチームメイトであるオリバー・ローランド。ローランドはポールポジションから抜群の蹴り出しで2番手ジャン-エリック・ベルニュ(DSテチータ)を抑えた。

 しかし、後方ではフェリペ・ナッセ(ドラゴン)がストールしてしまい、いきなりフルコースイエロー(FCY)が宣言された。しかし、ナッセのマシンはすぐに駆動力を回復し、FCYも早々に解除された。

 ただ、ナッセはすぐにピットイン。またランキング首位のサム・バードがランオフエリアにマシンを停めてリタイア。さらにストフェル・バンドーン(HWA)もピットインすることとなった。バードとバンドーンは、コース上で接触があったようだ。

 好スタートを決めたローランドだったがなかなかペースが上がらず、2番手ベルニュ以下アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(BMWアンドレッティ)、ダニエル・アプト(アウディ)、アレクサンダー・シムス(BMWアンドレッティ)を引き離していくことができず、数珠繋ぎ状態でレースが進んでいく。

 10周目、7番手を走行していたルーカス・ディ・グラッシ(アウディ)がアタックモードを起動させようと、アクティベーションゾーンを通過。しかし、指定された区間をうまく通過することができず、タイムロスしただけで終わってしまった。一方ブエミは、アタックモードも使って猛烈にプッシュ。10周目には13番手まで浮上してみせた。

 16周目、ディ・グラッシは再びアタックモードのアクティベーションゾーンを通過するが、コースをはみ出してしまいまたしても起動できず……その翌周ようやく起動することができた。

 ペースが上がらない首位ローランド。そのため、当初は5台による先頭集団だったものが、アンドレ・ロッテラー(DSテチータ)とロビン・フラインス(ヴァージン)が追いつき、7台によるバトルとなった。

 20周目、ベルニュがローランドを遂にオーバーテイクし、先頭に浮上。先頭に立ったベルニュはハイペースで飛ばし、一気にリードを築いていく。そして21周目にアタックモードを起動、その上先頭のポジションをキープした。

 ベルニュがローランドを抑えたことで、後続は大混乱。この影響を一番に受けたのはシムスで、ロッテラーとウォールに挟まれる形でクラッシュ! マシンをコース上に停めることとなった。

 この事故の影響で、セーフティカーが出動。ベルニュはせっかくのリードを失うこととなってしまった。また、ブエミはこの時点で10番手と、入賞圏内まで浮上してきた。猛烈な追い上げである。

 シムスのマシン回収が進まず、レース時間を約12分残して、セッションは赤旗中断となってしまう。

 15分ほどの中断を経て、レース再開。アタックモードをまだ使っていないドライバーたちは、これを起動させてセーフティカー走行の解除を待った。

 セーフティカーがピットに戻ると、ベルニュがローランドに対する差を再び築いていく。後方ではディ・グラッシがアタックモードの利点を生かしてフラインスを攻略。6番手に上がる。

 ただ先頭を行くベルニュは、セーフティカー走行中の手順を守らなかったとして、審議対象となった。またロッテラーがアプトを抜いて4番手に浮上。さらにブエミも8番手まで上がることとなった。

 タイム計測が0秒になった後、フラインスが強引なオーバーテイクを仕掛けた。しかし止まり切ることができず、ディ・グラッシに追突してしまう。しかし実は、フラインスはブエミに追突されたために止まり切れなかったのだった……結果、ブエミも含めて審議対象となったようだ。ディ・グラッシはこのインシデントにより、走行を継続することができなかった。

 この事故によりFCYが宣言。結局そのままレースが終わることとなった。

 トップチェッカーはベルニュ、2番手ローランド、3番手ダ・コスタ、4番手ロッテラー……という順でのフィニッシュだったが、審議だらけである。

 ベルニュはセーフティカーから離れすぎてしまったということで審議対象、2番手のローランドはダ・コスタとの接触による審議、3番手のダ・コスタはアタックモードを使い切っていないとの表示もある。さらに4番手フィニッシュのロッテラーと5番手フィニッシュのアプトは様々な審議対象となったが、結局お咎めなし。ブエミは6番手まで浮上しており、ピットレーンスタートとなったことが改めて悔やまれる形となったが、やはり審議対象となっているとの情報がある。

 三亜で初めて開催されたフォーミュラE。しかし、最終リザルトはまだまだ変わる可能性がある。

→フォーミュラE第6戦三亜ePrix決勝結果(暫定)

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この記事について

シリーズ フォーミュラE
イベント 第6戦三亜ePrix
執筆者 田中健一
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