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ピットストップで急速充電! ”未来のクルマ”第3世代フォーミュラEの入札開始

FIAは、第3世代のフォーミュラEマシンの入札条件を発表。次世代マシンは、レース中に30秒間の急速充電ピットストップを行なえるようになるという。

Brendon Hartley, Dragon Racing, Penske EV-4

写真:: Sam Bloxham / Motorsport Images

 FIAは、2022年に導入されるフォーミュラE第3世代マシン『Gen3』のシャシーやバッテリー、タイヤの供給について入札案内を発表した。それによれば、Gen3はパワーアップした上でより軽く小さくなり、急速充電機能を備えたマシンになるようだ。

 FIAは、2022-2023年シーズン以降の3シーズンを走るマシンの入札案内を発表。入札に参加する企業は2020年3月末までに申請書を提出し、6月19日に最終選考が行なわれる。2021年8月には最初のクラッシュテストが実施され、2022年1月には開発車両がデリバリーされるというスケジュールになっている。

 シャシー入札を勝ち取るためには、FIAの入札条件に従い「現行車両と比較してさらに厳しい重量および寸法要件を満たすため、シャシー構造の完全な進化」を実現するためのアイデアを提示する必要があるという。

 Gen3には、フロントアクスルに2基目のパワートレインが搭載される。しかし、このパワートレインはあくまでブレーキングでのエネルギー回生(発電)用であり、全車共通のユニットを使用。マシン自体は4輪駆動とはならず、リヤ駆動のままとなるようだ。

 現行マシンのGen2は全幅1770mm、全長5160mm、重量900kg(ドライバー含む)となっているが、Gen3は全幅1700mm、全長5000mmにシェイプアップ。ドライバーも含めた重量目標が780kgとされている。Gen2と同様にハロが搭載され、オープンホイール、オープンコクピットのマシンとなる。

 入札者は、様々な最大出力目標をカバーするために、ふたつの技術シナリオを提供するよう求められている。いずれのケースでも、最大出力が250kWのGen2よりもパワーアップしている。

 シナリオAでは、予選時やアタックモード、またはファンブーストを使用した際の最大出力が350kW、レース時の出力が300kWとされる。リヤの最大回生は350kW(Gen2は200kW)、フロントは250kWとエネルギー回生の能力も向上している。

 シナリオBでは最大出力が300kW、レース時の出力が250kW。リヤの回生は250kW、フロントが200kWまでとなっている。

 回生能力が向上したことで、油圧ブレーキシステムは前輪のみに装備されるという。

■レースにピットストップが復活? 燃料補給の代わりに急速充電

 また、Gen3のマシンは急速充電ピットストップ・テクノロジーの搭載が特徴となっている。FIAは「フォーミュラE世界選手権を電気自動車の最先端技術研究の場として位置付け続けるため」だとしている。

 Gen2は45分間プラス1周のレースを走りきれるように設計されており、トラブル時以外はピットストップを行なわない。しかしGen3導入に伴い競技規則が変更されるはずだ。

 入札案内には、Gen3は45分間でフル充電が可能であり、30秒間の急速充電能力を備え「レース中に1回、30秒以内の急速充電セッションが実行される」と記載されているが、この充電は義務ではないようだ。Gen2導入に伴ってピットストップに代わる戦略要素として導入されたアタックモードも、運用が継続されるとみられる。

 エネルギー供給や配電網、充電設備を含む充電システムについては、フォーミュラE側が提供する義務を負っている。通常充電時は80kW、急速充電時は450kWまたは600kWのスピードで充電が行なわれる。

 Gen3シャシーのコストは34万ユーロ(約4100万円)とされ、スペアパーツの費用はその金額の135%(約5600万円)を超えないように規定されている。また、バッテリーシステムの年間コストは25万ユーロ(約3000万円)となっている。

 フォーミュラEはシーズン1からミシュランの全天候タイヤを使用しているが、今回も全天候タイヤが入札条件となっており、現行と同じ18インチ、または20インチのホイールリムに取り付けられると記載されている。

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