HWA、ヴェンチュリのパートナーに就任。メルセデスのFE参戦に備え
ヴェンチュリは、2017/18年シーズンからHWAとパートナーシップを締結したことを発表した。

HWAはヴェンチュリのエンジニアリング部門のパートナーとなり、シーズンを通してテクニカルサポートを行う予定だ。
2019/20年よりメルセデスはフォーミュラEへワークス参戦することになっているが、それに向けて今回の提携が行われた。また今シーズンのヴェンチュリのドライバーは、メルセデスからDTM(ドイツツーリングカー選手権)に参戦しているマーロ・エンゲルとエドアルト・モルタラとなっている。
メルセデスのパフォーマンス子会社として創設されたHWAは、メルセデスからDTMにエントリーしており、メルセデスのGTプログラムにも関わっている。またF3のエンジンも製作している。
モルタラはmotorsport.comに対し、「HWAは非常に大きな会社で、経験豊でとても優秀なエンジニアが多く在籍している」と語った。
「彼らの助けを得られるというのは素晴らしいことだ」
「フォーミュラEのレベルは高いので、助けを得れば得るほど、状況は良くなっていく」
「(HWAは)DTMやGTにも関わっているので、彼らのことをよく知っている。すでに彼らのことが分かっていれば、余裕が出てくるのも明らかだろう」
DTMに参戦するメルセデスチームの中でも、HWAは最も優秀なチームであり、過去に7人のドライバーがタイトルを獲得している。そして今シーズンは6台のマシンを走らせている。
エンゲルは、HWAの経験を取り入れることはチームにとって”計り知れない”ことだと述べた。
「ヴェンチュリはOEMだが、他の大きなOEMに比べても、まだ比較的小さなものだ」
「このチャンピオンシップには最高レベルのマニュファクチャラーが参戦しているし、今後はそういったマニュファクチャラーが増えることになる。HWAとの協力はベンチュリにとって本当に大きなブーストだ」
今週末、香港で2017/18年シーズン(第4シーズン)が開幕するが、それに先立ちバレンシアで行われたプレシーズンテストでは、ベンチュリはギヤボックスの問題に悩まされていた。
モルタラは、チームの最新のテストベンチでは問題は解決したように示されていたと話しており、エンゲルはヴェンチュリが進歩を見せることを望んでいる。
「12か月前と比べても、チームは大きく前進してきた」とエンゲルは話した。
「何人かのカギとなる人たちがチームへ加入した。特にジャッキー・エッケレート(チーフ・エンジニア)が来たことは大きな後押しになる」
「チームへ加入した人々の持つ経験は、僕たちがどうやってレースへアプローチしているのかということに現れている。願わくばすぐにこれが力強い結果へと繋がってほしい」
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この記事について
シリーズ | フォーミュラE |
チーム | ヴェンチュリ |
執筆者 | Scott Mitchell |