ワンツーフィニッシュ目前で……痛恨のミスを犯したエバンス「チームを失望させてしまった」
フォーミュラE第11戦ニューヨーク・シティePrixを13位で終えたミッチ・エバンス(ジャガー)は、チームのワンツーフィニッシュを受け入れがたいミスで台無しにしてしまったと語った。
Mitch Evans, Jaguar Racing, Jaguar I-TYPE 5, Nick Cassidy, Envision Virgin Racing, Audi e-tron FE07
Simon Galloway / Motorsport Images
フォーミュラE第11戦ニューヨーク・シティePrixで、レースの大半で2番手を走りながらも13位に終わったミッチ・エバンス(ジャガー)は、受け入れがたいミスをしてしまったと振り返った。
予選ではサム・バードがポールポジションを獲得し、エバンスも2番手。フロントロウ独占という、ジャガーにとって最高の形で決勝レースを迎えた。
決勝でも、残り2周のところまでバードが首位、エバンスも2番手に続き、ジャガーがワンツーフィニッシュを達成するかと思われた。しかしエバンスは挙動を乱してウォールに接触。左リヤのサスペンションに深刻なダメージを負ってしまった。
6番手までポジションを落としたエバンスはそれでも走り続けたが、ファイナルラップでサスペンションが完全に壊れてしまい、さらに大きく後退。13位でフィニッシュするのがやっとだった。
エバンスはレース序盤、バードよりも速さがあると感じていたという。
「今日はサムよりも僕のほうが優っていたと思うけど、肝心なところで彼の方が良い仕事をしたんだ。単純なことだけどね」
そうエバンスは振り返った。
「サムと比べて、僕の方がエネルギーがあったんだ。全体的に僕のほうが少し速いと思っていたけど、リヤタイヤの性能が落ちてきてしまった」
エバンスはリヤタイヤの消耗により、「ステアリングホイールが必要ないくらい、マシンが回っていた」と話した。
「あらゆる手段を使ってリヤを落ち着かせようとした。でも、もう限界だったんだ」
エバンスは、残り2周となったターン6でマーブル(タイヤのカス)に乗ってしまい、レールの上を走るようにウォールに引き寄せられてしまったのだという。
エバンスは”受け入れがたい”ミスの責任は全て自分にあると語った。
「ワンツーフィニッシュはどのチームにとっても特別なことだが、残り数周のところでみんなを失望させてしまった。本当にひどい気分だ」
「この件に関しては逃げ場はない。飲み込むしかないんだ。自分だけに責任がある時は、本当に最悪だ」
エバンスはウォールに接触した当初、致命的な衝撃だと感じたという。それだけに、走行を続けられたことに彼は驚いていたものの、右コーナーでのコントロールができなくなっていったようだ。
「ダメージが大きかったんだ。僕はチームのために何かを残そうとしていたんだ」と、エバンスは付け加えた。
「ワンツーを手放すなんて……こんなレースをずっと待っていたのに」
「これまでのレースでは、後方から完璧なレースをしてきた。今回はトラックポジションが良かったのに、それを活かせなかった」
「チャンスがあったのに、受け入れられないミスをしてしまった」
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