勝利を逃したベンチュリのモルタラ、ライバルのポルシェが採った“プラス1周”作戦への対処の遅れを嘆く
エドアルド・モルタラ(ベンチュリ)は、フォーミュラE第3戦メキシコシティePrix決勝でのリードを勝利に結び付けられなかったのは、チームの作戦が適切ではなかったためだと語る。
写真:: Alastair Staley / Motorsport Images
フォーミュラEで現在ドライバーズランキング首位のエドアルド・モルタラ(ベンチュリ)は、第3戦メキシコシティePrix決勝のレースでのリードを勝利へ繋げられなかった理由として、チームとして対応が遅れてしまったことを挙げた。
モルタラは45分プラス1周のレースを2番手からスタートし、アタックモードを起動して8周目のメインストレートで首位のパスカル・ウェーレイン(ポルシェ)を抜き去った。
そのままリードを築くかと思われたが、モルタラはレース後半まで2番手ジャン-エリック・ベルニュ(DSテチータ)を振り切れず。モルタラは、ベルニュを交わしたウェーレインに抜き返されると、その僚友アンドレ・ロッテラーにも先行を許し、ロビン・フラインス(エンビジョン・レーシング)の猛攻を受けた。
レース前半息を潜めていたポルシェは、周回数が40周に達するようにレース後半はハイペースで飛ばした。2番手ロッテラーは首位ウェーレインがペースを上げるようプッシュし、45分経過1秒前に39周目に突入。ポルシェが計画通りのペースで最終周を周る中、土壇場で想定よりも周回数が1周増えた形となった後続はチェッカーへたどり着くべく、スローペースでの走行を余儀なくされた。
モルタラによると、ベンチュリも周回数が40周に達することは予想していたものの、先行するポルシェに対してチームとして対応が遅れたと語った。
「予想はしていたけど、“プラス1周”作戦に切り替えたのが他のチームよりも遅かったんだ」とモルタラは振り返る。
「彼らは(作戦開始の)タイミングが早かったし、それがエネルギー面で大きな違いを生んだ」
「最初から正しい作戦が取れたとは思えなかったから、(判断は)難しかった」
Edoardo Mortara, Venturi Racing, Silver Arrow 02, Jean-Eric Vergne, DS Techeetah, DS E-Tense FE21, Pascal Wehrlein, Porsche, Porsche 99X Electric, Andre Lotterer, Porsche, Porsche 99X Electric
Photo by: Simon Galloway / Motorsport Images
またモルタラはベルニュやフラインスとのバトルでエネルギーを余計に消費したため、5位まで転落したという。
「エネルギーをたくさん使ってしまったし、終盤はライバルに対して抗う力はなかったんだ」と彼は言う。
「特に終盤のロビン(の追い上げ)でかなり余計に消費してしまった。最後の10周は苦しいレースだった」
「とはいえ、5位で終われたことは決して悪いことじゃない。でも次のレースでは、もっと良い結果を出さないとね」
第2戦の勝者であるモルタラは、5位入賞によりランキングトップを維持。2番手ニック・デ・フリーズ(メルセデス)との差は5ポイントとなった。
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