FEのGen3マシン導入は延期される? 会長は「急いで決める必要ない」と慎重姿勢
フォーミュラEの会長であるアレハンドロ・アガグによると、フォーミュラEの“Gen3”マシンの導入延期は2020年夏頃まで決定されないという。
写真:: Joe Portlock / Motorsport Images
フォーミュラEはこれまで3年周期で新しいマシンを導入しており、予定通りにいけば2022-2023シーズンには“Gen3”と呼ばれるマシンが登場することとなっている。
しかしながら新型コロナウイルスの流行によりコスト削減を目指しているフォーミュラEは、Gen2マシンの改良版である“Gen2 Evo”の導入を当初の予定よりも1年遅い2021-2022シーズンからとした。つまりこのままではGen2 Evoは1シーズンしか使用されないことになるため、Gen3の導入が予定通り行なわれるかに懸念の声が上がっている。
そんな中、フォーミュラEの創設者であり会長でもあるアレハンドロ・アガグは、Gen3マシンの導入延期は少なくとも夏頃までは決定しないだろうとの見解を示した。
「Gen3マシンについては、もう少し検討する必要がある」とアガグは語った。
「我々はそれについてどうしたいのかについてしっかりと考えなければいけない」
「オプションのひとつは、導入を延期することだ。これは言うまでもない。そしてもうひとつのオプションは、そのまま計画通りに進めることだ」
「そして3つ目のオプションは、その間をとった案だ。Gen3マシン開発におけるコストを削減し、シーズン9(2022-2023シーズン)に導入できるかを考えることだ」
「一連のコスト削減策は7月まで始まらないので、我々は急いで決断をする必要はないと思っている」
motorsport.comの調べによると、フォーミュラE側は例えGen2 Evoを1年しか使用しないことになったとしても、当初の予定通りにGen3を導入したい考えのようだ。ただ、彼らは新型コロナウイルス流行によって財政的なダメージを受けたチームの意見に耳を傾け、それに従う姿勢を見せている。
フォーミュラEの現行シャシーはスパーク・レーシング・テクノロジーが独占供給しているが、Gen3のシャシーを供給するメーカーは入札によって決められる。入札申請の締め切りは当初3月末に設定されていたが、新型コロナウイルスのパンデミックを受けて2週間後ろ倒しに。4月14日(火)が正式な締め切り日となっていた。
FIAの入札案内によると、今後導入されるGen3マシンは現行マシンよりも幅が70mm狭く、全長は160mm短くなり、120kg軽いものになるという。そして急速充電が可能となり、ブーストによる最大出力は250kwから350kwにアップするようだ。
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