ポルシェ、F1参戦ならフォーミュラE継続に影響? モータースポーツ部門責任者が認める
ポルシェは、2023-2024年シーズン以降のフォーミュラE参戦ついて、現在検討中のF1参戦が実現するかどうかの影響を大いに受けるだろうと認めた。
写真:: Carl Bingham / Motorsport Images
2019-2020シーズンからフォーミュラEへのワークス参戦を開始したポルシェ。彼らはそフォーミュラEへの参戦を継続するかどうかは、現在検討中のF1参戦が実現するかどうかに大きな影響を受ける可能性があると認めた。
ポルシェはフォーミュラEへの参戦開始以来、まだ勝利を記録できていない(パスカル・ウェーレインが2021年プエブラePrixでトップチェッカーを受けたが、タイヤ申告のミスにより失格)。一方で同時期に参戦を開始したメルセデスは、2020-2021シーズンにダブルタイトルを獲得するなど、差をつけられてしまっている格好だ。
ポルシェのモータースポーツ担当副社長に新たに就任したトーマス・ローデンバッハは、2020-2021シーズンをランキング8位で終えたチームが、パフォーマンス不足であることは”事実”だと述べた。
「我々の期待していた、もしくは望んでいたような成功とはなっていない。それは事実だ」
ローデンバッハは、motorsport.comを含む一部のメディアにそう語った。
「目標はフォーミュラEでレースに勝つことだ。そして我々は間違いなくチャンピオンシップへ頭を向けている」
ここ数年、フォーミュラEからの撤退を決めるメーカーが相次いでいる。アウディ、BMWは2020-2021シーズン限りで、そしてその2020-2021シーズンでダブルタイトルを獲得したメルセデスも、2021-2022シーズンを最後にフォーミュラEへの参戦を終了することを決めている。
ポルシェは現在、2023-2024シーズン(シーズン10)までフォーミュラEへ参戦を続ける予定となっている。そしてローデンバッハによると、ポルシェとシーズン10以降の継続参戦について評価を進めているという。
「我々にとって、ある段階でフォーミュラEへの将来の関与をどうするかということを決定するのは、分かりきったことだ」
「来年を通して、継続するか撤退するかどうかを決めることになるだろう」
そしてフォーミュラEを継続するかか、あるいは撤退かについては、彼らが現在検討しているF1参戦が実現するかどうかが影響を与えることになるとローデンバッハは認める。
現在F1では、2025年もしくは2026年から導入される次世代パワーユニット(PU)の規格について議論が進められている。そしてポルシェはF1参戦に興味を示しており、FIAや既存メーカーとの話し合いに参加してきた。
ローデンバッハは「我々がF1について考えていることは秘密でもなんでもない」とコメント。しかも次期PUの規格は、ポルシェが求めているような電化の要素が強くなってきている。
「我々がシーズン10を含む、フォーミュラEへのコミットを決定した際には、F1に参戦することを検討させるような”要素”は無かった」
「それら(F1とフォーミュラE)は互いに、ふたつに別れた別の世界だったと思う」
「そして、F1が(ポルシェが参戦を決断するのを後押しするような)開かれた決定を下すなら、それは我々の全てのプログラムに影響を確実に及ぼすだろう。それは明白なことだ」
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